松竹大歌舞伎 | 翡翠のブログ

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今日は母を連れて松竹の歌舞伎に行って来ました。

 

松竹大歌舞伎
松本幸四郎改め 二代目松本白鸚
市川染五郎改め 十代目松本幸四郎
 襲名披露

 

一、二代目松本白鸚 十代目松本幸四郎 襲名披露 口上(こうじょう)
幸四郎 改め 松本 白鸚
染五郎 改め 松本 幸四郎
     幹部俳優出演
 

二、双蝶々曲輪日記 引窓(ひきまど)
南与兵衛 後に南方十次兵衛 染五郎改め松本 幸四郎
女房お早 市川 高麗蔵
三原伝造 大谷 廣太郎
母お幸 松本 幸雀
平岡丹平 松本 錦吾
濡髪長五郎 幸四郎改め松本 白鸚


三、色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ) かさね
かさね 市川 猿之助
与右衛門 染五郎改め松本 幸四郎

 

「双蝶々曲輪日記 引窓」は、以前にも観たことがあります。初めて観た時より、筋が追いやすくて理解でき、心情も追いやすかったです。ちょっとコミカルな場面もある南方十次兵衛を演じる染五郎改め松本 幸四郎も楽しく、濡髪長五郎を演じる幸四郎改め松本 白鸚は、ここぞという決め場面でグッとくる。

「色彩間苅豆 かさね」は、チラシのあらすじは読んで臨んでいたのですが、なかなか背景や筋展開が難しい。心中ものと思っていましたが、まさかそこから怨念もの、怪談物になるとは。音声ガイドを借りたのですが、ガイドがなかったら話について行けなかったかも。実際、ガイドを使用していなかった母は、髑髏登場後に女(かさね)の顔が醜くなったのは、本性がばれた、女は悪女だったと思って観ていたそう。ガイドのおかげで筋と背景が分かっていた私も、「え?どうして与右衛門に殺された父親は娘を呪うの?どうして因果で、殺された父親が傷を受けた個所の顔と足が、娘が醜くなったり歩けなくなるの? そんな力があるなら直接、与右衛門を呪えよ、父親!」と思いながら観てました。まあ、与右衛門があのまま逃げきれたとは思えないので破滅したでしょう。

 

何か実は理由があるとか、与右衛門にも何か理由や良いところがあるのでは?と思いながら観ましたが、与右衛門は、いっそすがすがしいほどの悪男、屑男、でした。主役が、ひたすら悪役、悪い男ということもあるのですね。

     

 

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