夫も映画館に一緒に来てまして「キントリ(緊急取調室THE FINAL)]」見てました。
舞台は1944年【昭和19年】、南洋の美しい島・ペリリュー。
青い海と豊かな自然に囲まれた“楽園”のような島に、日本軍の若い兵士たちが駐屯しています。
主人公は、漫画家志望の青年兵士・田丸。【アニメ映画です】
しかし、やがてアメリカ軍の大規模な上陸作戦が始まり、島は一瞬で地獄のような戦場に変わります。
美しい自然が砲撃で破壊されていき、 仲間が次々と悲惨な姿になり倒れていく
それでも日常の小さな会話や、ささやかな希望が彼らを支える
田丸は、恐怖と絶望の中でも、「生きたい」「描きたい」
という静かな願いを胸に、過酷な戦いを生き抜こうとします。
物語は、戦争の残酷さを真正面から描きながらも、
20代の兵士たちの人間らしい弱さや優しさ、
そして“生きること”への執着を丁寧にすくい上げていきます。
以下の3つが特に重要な理由だと考えられています。
1. “楽園が地獄に変わる”というテーマを象徴するため
ピカソの《ゲルニカ》は、スペイン内戦で無差別爆撃を受けた町ゲルニカの惨状を描いた作品。
美しい町が破壊され、罪のない市民が苦しむ姿を象徴しています。
ペリリュー島も同じ構造を持っています。
• 美しい南国の島(=楽園)
• そこに突然降り注ぐ砲撃・爆撃
• 若い兵士たちが次々と命を落とす
この「美しい場所が戦争で破壊される」という構図が、《ゲルニカ》と重なるのです。
2. “戦争の悲惨さを、可愛い絵柄で描く”というギャップの象徴
原作漫画は、三頭身の可愛いキャラクターで戦争の悲惨さを描くという独特の手法を取っています。
これはピカソが抽象的な表現で戦争の残酷さを描いた《ゲルニカ》と通じるものがあります。
つまり、
「直接的なリアル描写ではなく、別の表現方法で戦争の本質を描く」
という点で、作品の姿勢を象徴する言葉として「ゲルニカ」が選ばれたと考えられます。
3. “戦争の記憶を伝える芸術作品”としての自覚
《ゲルニカ》は世界的に「反戦の象徴」として知られています。
『ペリリュー』もまた、史実をもとにしつつ、
• 若い兵士の視点
• 美しい自然との対比
• 生きたいという願い
を描くことで、戦争の記憶を伝える作品です。
その使命を示すためのタイトルでもあるのです。
2015年4月9日、両陛下(当時)のパラオ共和国ご訪問時の様子
ペリリュー島は日本軍の勇猛な奮闘ぶりから「天皇の島」と呼ばれていました。
両陛下はペリリュー島に建立された「西太平洋戦没者の碑」や米軍の慰霊碑に供花し、黙祷を捧げました。
映画の後半、島に残された30人ほどの日本の兵士たちが
戦争が終わったのかもわからず2年を過ごす、そのお中身についてはあらすじは書けませんが、この映画を日本の中学生には必須で、学校で見せて欲しいなと思いました。

















