わたしが…
なにも壊さないように…
誰も傷つけないように…
わたしに…
帰る場所を、
残してくれた…
あのとき持った
恨みの感情と
今ここに
持っているものを
天秤にのせてみたら…
決して軽くない
ブラックホールも、
時間が一滴ずつ作り出した
世界の方が、
質量が重くなったんだ
わたしはもう、
あの時にはいない
あの頃のことは
心の中から消えない
それはまるで…
ブラックホール
だけど…
世界が広がったから
そのブラックホールは…
私の中の
世界のどこかに
存在するただひとつの、
現象になった…
だから、
もう
いいんだ…