私的思い出のJリーガー①
長谷川祥之~しなやかなエアマスター~
僕が彼を知ったのは1枚のJリーグチップスのカードでした。
何故かこの1枚には凄く惹かれた記憶があります。
Jリーグ開幕時、鹿島はこの長谷川と黒崎のツインタワーが売りの一つでした。
しかし、開幕するとアルシンドが大活躍。
CMにも出演したりとJリーグの枠を越えた人気者に。
長谷川は怪我もありベンチスタートが多かった記憶があります。
当時は背番号はスタメンで1~11を付ける変動制でしたので、長谷川がベンチスタート時に11を付ける石井正忠があまり好きじゃなかったです。
石井に罪は無いんですけどね(笑
Jリーグ2年目は怪我も癒え43試合で21得点と本領を発揮。
当時の日本人でCFと言えばドーハの時のレギュラーだった高木琢也やライバルの黒崎。
二人とも180cm後半の体駆を生かしたヘディングの強さが売りでした。
長谷川も二人に劣らずヘディングの強さが売りでしたが身長は179cm。
低くは無いものの、決して高さに利があるわけではありません。
そんな彼を支えたのは何と言っても抜群の跳躍力。
95年のガンバ戦ではヘディングだけでハットトリックを達成する快挙。
自分はスポーツテストで跳躍系の成績が悪いので、バネがある人に憧れたんでしょうね。
さて、アルシンドがV川崎に移籍した後はマジーニョと言うブラジル人ストライカーがやって来たり、鳴り物入りで柳沢が入団して来たりと毎年強力なライバルとのポジション争いが繰り広げられました。
そんな中、96年は開幕から絶好調で得点を量産。
そして、キリンカップのユーゴスラビア戦。
対戦相手にピクシーやサビチェビッチらビックネームが揃う中、先発出場。
そして、カズの先制点をアシストし、ユーゴスラビア代表を下す快挙に貢献しました。
しかし、その後のリーグ後半戦(この年は1シーズン制)は怪我で調子を落とし、結局得点王は柏のエジウソンの手に。
97年は前年の影響もあり7得点に終わりましたが、平塚戦で2度目のハットトリック。
前回は全てヘディングでのゴールでしたが、今回は左足、ヘディング、右足とバラエティに富んだハットトリックを達成。
選手としての成長を見せつけました。
98年は14得点と復活するも、99年以降は出番も少なくなり、更に自慢の跳躍力を支えた左膝に爆弾を抱えるように。
スーパーサブとしてチームを支え続けましたが03年を最後に引退。
しかし、89得点と言う記録は黒崎やアルシンド、マジーニョ、柳沢、平瀬も抜けなかった鹿島のクラブレコードとして残っています。
さて、写真に載せたJリーグチップスですが、これは当時からずっと持っているものです。
小さい頃に集めていたものなので、コンディションがイマイチ。
綺麗なのを書い直そうかとも思いましたが、思い出もありますのでそのままコレクションとしています。
引退後はスカウトや下部組織のコーチをやっているとの事。
数年前、鹿島OBのチャリティーマッチがありましたが、久々に見た長谷川は現役当時のスマートな体型を維持していました。
比較対象が横にいたジーコだったからそう見えたかも知れませんが…(笑
ヘディングでゴールを決めた事が無い708
