越生の梅 | サイタマ無頼

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【中年サラリーマンの週末自転車モノローグ】


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いまや私的な年中行事となりつつある越生の梅見。

今年は開花が少々遅いようで、本日はまだ6~7分咲きの様子だった。


とはいえ、昼前に着いた梅林は、すでに花見の客で大賑わい。

露天の屋台も並んで、すっかり祭りの風情だった。


私はいつも自転車ゆえのフットワークを利用して、中心地から少し奥へ分け入った地元の人の生活圏へ足を運ぶ。

もちろん、静かな暮らしのお邪魔はしないよう配慮して。


そこでは、

観光資源としてではなく、普通に生活者の日常に溶け込んだ梅を見ることができる。


梅の咲く小路を縫って、体育ジャージ姿の中学生が自転車で駆けて行った。

部活へでも急ぐのだろう。

彼にしてみれば、咲き誇る梅もきっと「そこにある木」でしかないはずだ。


そういう感覚を想像すると、少し羨ましい気分になる。



心の平衡感覚を取り戻そうとするなら、自分の内側に備わった‘自然’を呼び覚ますことが必要だと思う。

そんな時、里山へ繰り出して、木々や大地に宿る精霊の力を借りてみるのも悪くない。


ありのままの自然を慈しみ、感謝の心を忘れないようにしながら。



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