色づき始めの紅葉でも眺めに行くか、と出かけた先でのこと。
ふと手もとに目をやると、サイコンがただの時計になっていた・・・
電池切れだ。
コンビニで電池は売っているが、じつは出先での交換がままならない。
このサイコン、ワイヤレスゆえ電源リセットの際に発信機と受信機のID照合という儀式が必要なのだ。
当然、そんな面倒な作法が記憶に残っていようはずもない。作業は放棄されるべくして放棄されるしかなかった。
折しも、いよいよお山に差しかかろうかというタイミング。
蜘蛛の糸よりさらに細いおやじのモチベーションは、ここでぷっつり途切れたのでした。
距離や速度にココロ縛られるなど、まだまだ青い。
・・・などとひとりごちながら、脚はとっとと下界方面へ。
だがこのままでは、往くも還るもどうにも中途半端で落ち着きが悪い。
そこで久々の北野天神社へ寄り道することに。
道すがらホットの缶コーヒーを買ってジャージのバックポケットにたくし込み、境内で一服。
晩秋の空気に漂う豆の香りでやっと人心地がついた次第。
静寂の中、呆けること半時間。
身体は冷えたが、何となし気力が備わった。
自分の気付かない心の奥底で、今日あたりこっちの方をやりたかったのかも知れんわな。
まあイイでしょう。肩肘張らず、自然体にて。(笑)
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