ベテルギウスと猫の細道 | ダンス・ダンス・ダンス

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『音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ』

〜村上春樹〜『ダンス・ダンス・ダンス』より

1月1日、午前1時、ベッドでこのブログを書いてます。先ほど近所の神社まで初詣に行ってきました。外は凛とした寒さで、上が半分くらい欠けた月がぽっかりと浮かんでいました。その横には冬の星座、オリオン座が見えます。
(なんか、ギリシア神話のアルテミスとオリオンの話を連想するな。^^;)

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(画像は借り物↑)

そう言えば、オリオン座の左上に赤く見える星、ベテルギウスはいつ超新星爆発をしてもおかしくないそうです。それは明日かもしれないし一万年後かもしれない。ずいぶんアバウトな感じもするけど、地球から見えるベテルギウスは640年前の光なので、実際にはもう存在しないのかもしれないとのこと。


青く輝くベテルギウスが夜空を照らすのを観て、僕たちは星にも寿命がある事を知る。その時ギリシア人は、右肩を無くしたオリオンにどんなストーリーを考えるんだろう。太陽をゴマに例えるとベテルギウスはスイカくらいの大きさみたいだけど、そして超新星の爆発は天文学に何かの発見をもたらすかもしれない。

僕たちは、その光を観ることが出来るんだろうか。。。

浅間神社に着くと、近所の人たちがぼちぼちと集まっていて、篝火を焚いたり、灯篭にロウソクを立てたりしていました。

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(浅間神社の狛犬↑)

今年一年、
強くありますように、
素直でありますように、
信頼される人間でありますように、

新年を名古屋で迎えるなんて、全く予想してなかったけど、僕の人生のレールはどこに向かって続いているんだろう。。。

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1月2日、午後1時、第91回 箱根駅伝を観ています。今日の名古屋市内は、うっすらと雪化粧をしていて、はらはらと粉雪が舞っています。

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ジョキングをしていると手が真っ赤にかじかんで、空気が冷たいせいか少し息苦しくなります。今年の箱根駅伝は2区と4区を特別な想いで観ています。父が走ったのは第30回と31回なので、それから60年の月日が流れています。そして今年は父が亡くなってから観る6回目の箱根駅伝で、、、。

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駒沢大学の選手がふらふらと倒れそうになりながら、おそらく朦朧とした意識の中で、ゴールを目指しています。遺影をテレビに向けて、父と一緒に応援することにしました。かれこれ1kmくらい彼は、倒れこんだり、立っているのもシンドい状況の中、ゴールを目指しています。

脱水症かなぁ。。。頑張れーーっ!!

ブレーキの選手が必死に襷をつなげようとしてる姿を観ると、在りし日の父のレースを想像して胸がいっぱいになります。。。

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1月3日、土曜日、新幹線に乗って広島に向かっています。車窓には一面、雪景色が広がっています。雪の影響で30分ほど新幹線が遅れると車内アナウンスがありました。

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義父が骨折して広島市民病院に入院してるらしいんですが、胃にガンが見つかって背骨に転移しているそうです。離婚して以降、義父には会ってませんが、もしかしたら末期的な状況かもしれないと思うと、今、会うべきなんじゃないか、とも思えてきて。。。
いろいろと葛藤はありましたが、今日、お見舞いに伺うことにしました。

特に何か話すような内容もなければ、別れた理由を訊かれたところで、話すつもりもないんだけど、、、

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米原を過ぎた辺りから、晴れてきました。
新幹線は雪雲を突っ切って西に向かっています。

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広島駅から芸備線に乗って尾道に向かっています。義父は思ってたよりも元気でしたが、まだ、ガンの治療には取り掛かっていないそうです。背骨に転移する症例もあまりないそうで、心配です。。。

病院に向かう途中、日比谷花壇で花束を買いました。殺風景な病室に華やかな空気を持ち込みたいと思ったので。

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雪が舞う毎日ですが、何処かで薔薇が咲いてると思うと不思議な気分です。でも、この時期の薔薇は一輪600円~。花束って、もらう方はそんなに感動しないんだけどね。。。^^;

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僕『元気そうに見えるけど、これからどうなるかわかんないね。。。』
元妻『うん。うちの母親も言ってたけど、これから本格的に放射線治療がはじまったら、一気にくるんじゃないかって。。。』
耀雅『何言ってんだよ。あと8年は生きてもらわないと!!』

病室を後にして、僕たち3人は向かいにあるリーガロイヤルホテルの33階で昼食をとっていました。

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僕『こうして見るとさ、広島城って、正方形なんだね』
元妻『私、はじめてここに来た』
僕『お正月だし、そろそろおせち料理は飽きてる頃だと思ったから、フレンチにしたんだ。耀雅にもテーブルマナー、教えたかったしね』
元妻『実はこんな状況だから、おせち料理食べてないんだ。年越しそばも、元旦に食べたし』
耀雅『しかも、どん兵衛だよね!!』
僕『マジか、、、^^;』

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元妻『耀雅の担任って、すごく優しくて教育熱心な先生でさ、『なにこれ、、、』ってテレビ番組にでてた人なんだけど、耀雅、何回もその先生の事、裏切ってんだよ。この子、SNSばっかりで全然勉強しないし。もう手に負えないよ』
耀雅『、、、。』
僕『、、、いい大学をでて、いい会社に入ったとしても、それがゴールじゃないよ。ただ安定はしてると思うけど。一つ覚えておいてもらいたいのは、ヒトはお前を裏切るかもしれないし、確実に信用出来るものなんか、ないって事なんだ。ただ努力は違うよ。努力は決して裏切らない。人生で大切なことは謙虚に努力し続ける事なんだ』

離婚してバラバラに生活してるから、こんな普通の家族の会話も、数年ぶりだったりする。僕は口が酸っぱくなるくらい自分の人生観を息子に伝えるつもりはない。ただ、親として心配はしている。

僕『耀雅、はじめて自転車に乗れた日のこと、覚えてる??』
耀雅『覚えてるよ。めちゃくちゃ怒られた  笑!』
僕『ビビって全然乗れなかったから、あの時、厳しくしないとダメだって思ったんだ。その後、塾もすごく厳しいとこに変えただろ。今は厳しくしようとは思ってないけど、今ならまだ間に合うよ。頑張れ』

忘れないで欲しい。努力は裏切らないんだ。

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その後、尾道のホテルでブログの続きを書いています。尾道に立ち寄った理由は、猫の細道を歩きたかったからです。その細道には園山春二さんが作成した福石猫がそこかしこに置かれていて、イーハトーブ尾道という何軒かの小さな店舗によって、独特の世界観を感じる事が出来ます。

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道端に沢山の福石猫が置かれている猫の細道は千光寺を経て文学の小道につながり、展望台へと続きます。

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小高い丘にある展望台にはロープウェイでも行くことが出来ます。そう言えば、この坂道はTOKIOが流し素麺のチャレンジで使ってたっけ。。。

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良かった。。。夕焼けに間に合った。
それにしても、なんてキレイなんだろう。。。

右手には夕日が沈み、左手には丸さを増した月が浮かんでいます。
多くの人の瀬戸内海のイメージを具体化したら、きっとこんな風景になるんじゃないかな。夕凪、この瞬間、この海沿いの街は空気が静止している気がしました。

明日の朝、朝日も見たいな。

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猫の細道のスタート地点?には、一般民家を改築しただけの『招き猫美術館』があって、福石猫を買うことが出来ます。前回、瀬戸にある『招き猫博物館』で買った『夏目』君の仲間を探してみました。

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ちなみにこの建物の一階には招き猫神社があって、そこにも何個か福石猫が置かれています。
僕『これは売り物じゃないんですか??』
店員さん『いいですよ! それは巳年の干支を書いたものですけど、大丈夫ですか?』

こういうのってビビっとくるものが一番いい気がするけど、第一印象で80%以上決まる気がする。またまたファーストインプレッション重視。。。^^;

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巳年だから『ミーちゃん』かな。

長くなりましたが、そんなこんなで今年のお正月は過ぎ去っていったのでした。


LET IT BE ☆彡キラキラ