ここでは会話が禁じられていて、ここにいる5人のお客さんは、誰も無口に本のページをめくったり、物思いにふけています♫
筆談帳なので、本来は会話目的で置いたものかもしれないんだけど、パラパラとページをめくってみると、それは目の前にいる誰かとの会話だけではなくて、自分自身との会話だったり、することに気付きました。
ここにある筆談帳が、ずっとここに置かれていて、数年後に訪れた自分が過去の想いに出会った時、それはとても意義深いメッセージになっているのかもしれません☆彡
その時を信じて、僕はこの筆談帳に何を書こうかと、あれこれ考えています。
今日は振替休日をとってたので、久々に吉祥寺~高円寺をブラブラしました。もう20年近く前、僕は三鷹台に住んでいて、井の頭公園や高円寺はよくブラブラと歩いた記憶があります。そう言えば当時、井の頭公園でバラバラ死体が発見されて、(寝る前おでこにオリーブオイルを擦り込んでだ)土田くんと物騒な世の中だね、と話してたのを思い出します。犯人、見つかったのかなぁ。。。
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前回のブログで小学時代の友人、渡辺くんの話をしたので、その日スキーに行ったもう一人、山田くんの話。
やがてフランスに引っ越した渡辺くんと違って、山田くんとは家が近かったので、ほぼ毎日一緒に家に帰る仲。お互いがお互いを親友だと思っていて、家族以外では最も大切な仲間でした。山田くんは母子家庭。お母さんは夜の仕事をしていて、別れたお父さんは既に再婚、小さな子供もいました。何故、お父さんの事を知ってるかというと、山田くんは下校途中に度々、お父さんの家による事があって、その都度、僕は離れたところでお父さんと山田くんのやり取りを見ていたからです。離れて見ていたのは、小学生の自分にもそれが複雑な状況だと感じていたからだと思います。
もう季節がいつだったのかも思い出せないんだけど、いつものように山田くんとお父さんを遠くから眺めて、再び二人で家に帰る途中、妙にお互いが無口な事に気付きました。並んで歩いているので、お互いの顔は確認出来ないんだけど、微かに鼻をすするような音が聞こえます。チラッと横を見ると、山田くんは泣いていました。遠くから眺めていた二人のやり取りに原因があることは想像できたけど、でも僕は気付かないフリをしました。別れ道で、お互い『じゃあ、また!』というまで、ずっと無口で歩きました。
今でも覚えている山田くんのセリフがあります。『僕は特に長く生きたいとは思っていないんだ』という発言です。そして、その時は僕も同じように考えていました。『僕も一緒だよ。大人になることは堕落することに近い気がするんだ』
(今考えると、そんな事、話してる小学生はどうかとも思うんだけど、、、^^;)
それぞれ違う中学に通い、交流が乏しくなったある日、山田くんのお父さんが自殺した事を知りました。母親が何処かから聞いてきた話でした。僕は心の中にある大きなガラスを一枚、粉々に割られたような心境になりました。それは単純な悲しさではなくて、誰に向けられる怒りでもなくて、ただ、どうしようもなく叫びたいような、そんな心境でした。交流が乏しくなったとはいえ、変わらず山田くんは親友でした。
母は僕に葬式の日時と場所を教えてくれました。
母『友達でしょ。行ってあげなさい。』
自分『、、、、、行かないよ。』
母『なんで、行かないの!!』
僕が葬式に行かなかったのは、ひょっとしたら泣いてるかもしれない親友の顔を見たくなかったからだ。僕には、その時にかけるべき適切な言葉が思い浮かばない事を知っていたからだ。そして、親友が直面したそんな現実を受け入れることも出来なかった。山田くんのお父さんが、なんでそんな事をしたのかは、わからない。でも僕にとって、それは世界を嫌悪する大きな事件になった。世界は完璧ではない。
僕は長らく、渡辺くんにも山田くんにも会っていない。いつか見た映画、
『スタンド バイ ミー』のように、お互いの人生について、そして過去の自分について語り合える夜がきたらいいと思う。
(画像は借り物↑)
僕はどんな人生をこれから歩いて行くんだろう。そして、二人はどんな人生を歩いているんだろう。
結局、筆談帳にはこう↑書いた。
Let it be ☆彡






