
ダライ・ラマ法王14世は1935年、北東チベットアムド地区のタクツェル村に生まれ、2歳の時にダライ・ラマ13世の転生者として認定された。1989年にノーベル平和賞受賞したり、その他、数々の賞を受賞しているけど、欧米諸国は、仏教=チベット仏教と考えている人も少なくない気がする。ダライ・ラマはカトリック教会のローマ法王のようなイメージで捉えられているのかもしれない。そして、そんなダライ・ラマ法王が科学者との対話を30年間も続けていることはあまり知られていない。
これまで宗教と科学は頻繁に対峙してきたし、科学は神の世界を実証したり反論したりを繰り返している。ただ現代の脳科学や心理学、物理量子学などは宗教的な教えにマッチする部分が少なくないらしい。
岡野さんの話

『1905年、アインシュタインは相対性理論で全ての物質は結局、エネルギーだと定義した。やがて、宇宙のはじまりビックバンは巨大なエネルギーの爆発によって生じ、それが宇宙のはじまりだと考えられるようになった。今、科学者の中には、宇宙には一つの意思があり、そのエネルギーは宇宙を構成しているものと共有されていると考える人たちがいる。ビックバンから135億年、地球に生命が誕生して40億年が経って自分たちは生きている。その長い月日は自分たちの今にとっての準備期間だったと考えることが出来るかもしれない』
ダライ・ラマの話
『空、無常、因果という仏教の考えがある。仏教の世界観にははじまりはない。ビックバンには起こった理由もあったはず。ただ世界=エネルギーの思想は仏教に通じるものがある。物質は無常、すなわち空。つきつめて考えるとエネルギーだ』
桜井さんの話

『普遍の定義を見つける事が数学の使命。例えば、円周率πは万能数だという事がわかってきている。例えば1935年7月6日生まれの数字を19350706と置き換えると、その数字は円周率のどこかに表現されている。日本語の50音を[あ=1、い=2]と表現すると、日本国憲法も源氏物語もそっくりそのまま、円周率のどこかに表現されている。アルファベットを数字に表現した場合、聖書が表現されたつながりも存在しているはずだ。数学は宇宙の共通の言語だと思っている』
ダライ・ラマの話
『よくわかんない』
自分、(隣の席の人も)
『πって、めちゃくちゃ神秘的だな🍀』
勝間田さんの話

『子育てや介護の実体験で、相手の立場になって考えたり、学ぶことを諦めてはいけないと感じた』
ダライ・ラマの話
『仏教の世界に絶対的な神様はいない。神はみんなの心の中にあって、涅槃は心の状態を示す言葉だ。僕にも感情はあるし、僕は決して聖なる存在ではない。そういう風に話すと西欧人は仏教は宗教ではなく、心の科学だという。大事なことは憎しみや怒りなどマイナスの気持ちに打ち克つプラスの気持ちを養うこと。教育の現場では知識の伝達だけではなく、内面の豊かさを伝える必要がある。科学者は仏教の問題点を指摘する。自分たちは謙虚に、科学と向き合っていかなければならない。仏教は進歩するんだ。でも、科学では内面的な奥深さは計り知れないんだ』
そんな感じで、9時30分にスタートした講演は予定の11時45分を大幅にオーバーして、12時30分前に終わった。さすがの池上彰さんも、ダライ・ラマ法王の話を仕切ることは出来ない、、、^^;
ダライ・ラマの話している内容は、謙虚で普段着で現代人の価値観とマッチしている部分も多くて、好感度が上がった🍀
来年は脳科学の茂木さんとの対話が聴きたいな♫
ご存命の間に、ラサのポタラ宮殿に還れる日が来る事を切に願います。そして、自らを犠牲にして抗議するチベット人がいなくなることも。

『神は自分たちの中にいる。プラスのエネルギーを高めよう』
なんて勇気を与えてくれる言葉なんだろう🍀
忘れないようにしよっと♫