そこには初対面の人も含めて何人か来ていて、キリバスの話をしてくれたサンちゃんもその一人。

サンちゃんは藤沢市の出身で高校時代はリーゼントだったそうだ。でも、そういう髪型をしてた割にバスで痴女に遭遇したらしい。。。下半身を中心に色々触られたらしいけど、女性への免疫がなかったせいで固まってしまったそうだ。。。^^;

確かに他のエピソードを聞いても、ちょっとシャイな感じはする。。。^_^
で、そんなサンちゃんが数年前にキリバスに行った時の話をしてくれた。僕が見たかった星空の話で、でもサンちゃんが見た赤道直下の星空は言葉にならないくらいキレイだったという話。

ちなみにキリバスは上の図の左、細長い島だ。すぐ上には核実験で有名になってしまったマーシャル諸島がある。
この島にサンちゃんが何故行くことになったかと言うと、彼の友人がこの島で亡くなり、そう友人を弔うため。サンちゃんの友人は、ダイビングやサーフィンで知り合ったケンさんと、このキリバスの上の端っこのほうでマリンスポーツのショップをはじめた。
なんでキリバスなんて、太平洋の真ん中の島のしかも、端っこなんだって、サンちゃんも思ったらしいけど、そこにはオーストラリアの海にはないくらい、手付かずでキレイな海があったかららしい。

ネットで調べたキリバスの海↑
ただ、キリバスの端っこには満足な病院はない。その他にも、色んなものがないのかもしれないけど、満足な病院で手当てしなければ死んでしまうような病気に、サンちゃんの友人は冒されてしまった。。。
キリバスへ行くにはオーストラリアから飛行機で行くしかないらしいし、しかも便数は非常に少ない。

しかもキリバス空港は、南の下の方にあり、北の端っこからは船で移動するしかないそうだ。そして、サンちゃんの友人は、キリバスの北の端っこで亡くなってしまった。。。
キリバスでは遺体を海外に持ち出す事が禁止されているそうだ。サンちゃんの友人も砂浜を掘って、そこに土葬され、埋葬された場所は位置が分かるように、キレイなガラスを敷かれた。
それから数年、その友人のお母さんが、そろそろ白骨化してるだろうから、遺骨を一緒に引き取りに行ってほしいと、サンちゃんに相談し、サンちゃんは、友人のお母さんとキリバスに向かった。
何度も飛行機を乗り換えて、辿り着いたキリバスは、とにかく遠くて(2日くらい?)、食べ物が不味くて、そして星空がキレイな島だそうだ。
砂浜の墓地に着いた、サンちゃんは日本の墓に埋葬するために遺骨を持って帰りたいと現地の人に頼んだ。しかし、答えは、NO。キリバスには墓を掘り返す習慣はないのだそうだ。それなら自分で掘り返すからと頼んだが、やはりそれも断られたらしい。困ったサンちゃんは、外務省に相談したそうだ。外務省の基本姿勢は、現地のルールに従ってほしいとのこと。海外からの菌?の検閲のあり、その点でも難しいとの返答だったそうだ。
サンちゃんは、友人のお母さんと、遠いキリバスの端っこで、そう何度も墓参りには来れないと思いながら、墓前に手を合わせたらしい。。。

キリバスにはキレイなガラスで囲まれた墓がある。そこはキレイな星空の下で静かに眠るにはちょうどいい場所かもしれない。
そんな事を考えながら、その日は沢山ビールを飲んだのでした。