さて、リフォームをどこに頼もうか。

ハウスメーカー系のリフォーム会社はマージン取られて高いだろうな。といって工務店は沢山あるけどどうやって探したらいいのか検討もつかない。ネットで探しても載せてる会社は限られていて、口コミが正しいかどうか分からない。

半年ほど散歩しながら悶々と悩んでいたが、やっぱりここは持てるコネを頼るしかない。

 

ひとまず建築の友人が務めているA社(ハウスメーカー系リフォーム会社)、実家近所で顔なじみのおばさんの孫が就職しているB社(ハウスメーカー系リフォーム会社)、そして実家近所で水道設備をやっている幼馴染にいい工務店は無いかと紹介してもらったC社(設計事務所・工務店)、この3つから情報収集することにした。

 

まずは友人の紹介A社の支所長さん(A氏)。基本的にハウスメーカー系は営業職が窓口になる。

45年前の増築時設計図を見せ、外壁塗装は30年ほど前にしたこと、最近は台風も大雨も暴風もひどいから防水と耐震が気になることを伝える。そして、部屋の一部と玄関の床のフカフカ。3社とも最初は同じ話をした。

 

A氏は図面の様子から鉄骨住宅だし耐震はひとまず問題ないだろうと言う。もし、耐震補強するとしたら壁を外して中に筋交をするか、外側から補強するかで、それなら建て直しした方が安くつくんじゃないかという感じ。とりあえず耐震しないで済ませるとなったらだいぶ気が楽になった。(ちなみに、木造住宅の耐震リフォームには国交省の通達で各市町から補助金が出ますが、これはほぼ全体を耐震補強するなど相当大がかりな工事が対象です)

 

日を改めて、板金屋さん、塗料メーカーが集合して外壁と屋根をチェックした。

板金屋さんは2階の屋根にあがる脚立を載せて大型トラックで来た。さすが大手は事前チェックするにも体力がある。これが後々、安心材料になった。板金屋さんが、1階の屋根ぐるりと2階屋根を全部見たところ腐りや水漏れといった問題は発生していないため、塗装で大丈夫じゃないかと言う。

木造住宅の場合、軒天の破風(軒のすぐ内側にあって樋を回してある部分)の劣化を防ぐ方法として、樋を外して破風に板金をかぶせて水が入るのを防ぐらしい。破風を板金で囲うというのがイメージしにくかったけど、A氏が絵で描いて説明してくれ仕組みは分かった。でも、逆に中に湿気がこもっちゃうってことはないのかしらん?

 

塗料メーカーさんが来たのは塗料の種類と分量を見積もるためで、通常だと塗装屋さんが来るから塗料メーカーが来るんだ、とこれまた感心した。外壁の南側、直射日光がよく当たる部分にはヒビも少しあり、塗装後にシーリングして目隠しするそうだ。

 

A氏と最初に会った時、なんだか覇気のない人だなぁと思ったんだけど(失礼)、根掘り葉掘り聞いていると何でも調べて来てくれる上に、日に日に口が滑らかになって、破風の板金処理とか分かりにくいところは絵で描いてくれたりして、実はとても経験値が豊富だった。こういう人からは聞き出すが勝ちだけど、営業さんの知識や経験によって差が出るのが大手の難点でもある。

 

後日、大工さんが家の中を見にきて、床がふかふかしているのは白アリやら腐食ではなく、合板が長年経って剥がれていることによるもので、その部分を処理して上から全体に合板貼っていけば問題ないとの見解だった(床の張替に関してはリフォーム奮闘記⑤にまとめます)

 

A氏のおかげでだいたい状況を整理できて、他の2社に臨むことになった。

 

♡2階部分にはエアコンの管を外した跡があります

破風は軒のすぐ下にある幅10㎝くらいの木が回してある部分

 

 

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