日本国債はそもそも返済の必要がない、というのがグローバルスタンダードです。 | 門前小僧、習わぬ今日を読む

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反グローバリズム、反新自由主義、反緊縮財政。
アイコン,ロゴ画面はイラストレーターtakaさんより。
takaさんの詳細情報はブログ画面にて。

さて、グローバルな視点に自信のある自称グローバリストの方なら誰でもご存じだと思いますが、変動相場制で発行国債の100%が自国通貨建てという日本の国債は、そもそも返済の必要がありません。

 

当然、知ってますよねぇ?

 

ちなみに日本と同じ条件の国というと、

イギリスとアメリカがありますが、

 

例えばイギリスの国債、なん第一次世界大戦時の戦費調達に用いた分やら、18世紀の南海バブル時に用いた分やらあるそうですから驚きです。

 

どんだけ返してねぇんだよって話ですが、

 

だって返済の必要ないんですもの。

 

そりゃ当然ですよね?

永久債ってだけじゃなく、

例え「金返せ!」

って言われても、

中央銀行に通貨発行させて返済しちゃえば済む話なわけですし。

 

何より

「返せ!」っていうバカな人は、まずいません

 

だって、

お金返されちゃったら

利子収入が入らなくなっちゃうでしょ?

 

まぁ、債権者(国債の所有者)が相当金に詰まってしまっていて、

とても利子収入じゃ追いつかないほど経済的に困窮してしまった場合

は除きますが、

 

それだったら

政府に国債に償還を求めるのではなく、

他の人に売っ払うことになるでしょう。

 

何でかというと、

 

1.国債償還されると、額面以上の金額は入ってこない上に、利子収入がストップ

2.永久債は、今後永久に利子収入が入ってくるという超優秀な金融資産なので、償還せずに他の人に売れば、額面以上の値段で買い取ってくれる可能性が高い

 

からです。

 

元本が保証され、

尚且つ決して途切れることなく永久に利子収入が得られる金融資産。

 

何ソレ打ち出の小槌?

 

みたいな話じゃないですか。

 

そんなもん、誰が償還したがるっていうんですか?

むしろ、誰でも欲しがるでしょそんなん。

自分が借金するときの担保にももってこいの万能金融資産なわけですし。

 

さて、そんな変動相場制下で発行国債の100%が自国通貨建てな上に、経済先進国であるという国の中で、バカ正直に国債を償還(返済)している国があります。

 

我が国、日本です。

 

日本には、世界に類例のない60年償還ルールというガラパゴスルールがあります。

 

要するに、国債を60年かけて償還しますというルール。

 

緊縮脳の人から見ると、

 

そうか、国債を償還するのに60年猶予があるのか

 

とか思っちゃうかもしれませんが、そもそも償還しても誰も喜ばない国債を償還しようっていうんですから、特に今のように不景気で実体経済に資金需要がなく、資産運用に困ってしまうような状況では、まったくひどい話なわけです。

 

しかし、

「こんなグローバリズムに反したルールなんぞ撤廃して、

さっさと永久債に変えてしまえばいいじゃないか」

と主張するグローバリストの話は、

今のところ聞いたことがありません。

 

何で肝心なところはグローバル化の対象にならねーんだよとツッコミたくなる話ですが、まぁ仕方ありません。

無知なのか、あえてダンマリなのか

は知りませんけど。

 

何度も言いますが、本来永久債でいいはずの国債に、償還義務を課すルールを設けているのは日本だけです。

 

変動相場制下で

発行国債の100%が自国通貨建てな上に

経済先進国で世界常識からすれば償還する必要がない国債に、

 

償還義務を課している国は日本だけ

償還義務を課している国は日本だけ

償還義務を課している国は日本だけ

 

大事なことなので、太字・赤字の最大フォントで3回書いてみました。

 

さて、それにしても日本は国債をいちいち償還するという債権者にとってはケチ臭い政府ですが、償還に滞るということがありません。

 

何でかっていうと、制度上、償還に滞ることが絶対にないような仕組みになっているからです。

 

当然、

税収から国債償還とかアホな制度ではありません。

 

この仕組みというのが、まぁ素人には理解が難しい難しい。

 

私は再三再四申し上げてますが素人ですので、

一応勉強はしているものの、

いまだにイマイチよく理解できていない。

 

例えば、現先取引っていう簿記でいえば1級クラスの知識が必要だったり、いろいろとハードルが高い。

 

そのあたり、ツイッターとかSNSってすごいなぁと思うのが、この分野では恐らく日本でも第一人者、ということは世界一の専門家である元富山大学教授・桂木健次先生に、自分が作った図を直接見せて教えを乞うたり、反対に桂木先生から図を提示していただいてご指導をしていただいたり、

 

同じように興味のある人たちで、

理解が進んでいる人たちに質問したりして理解を深めていけるところです。

 

こういった知的作業と情報交換ができるというのは、

SNSの凄味でしょう。

MMTの研究も、SNSが大きくかかわったということですし、

問題点はいろいろあるにしても、

この点に関してだけは、

ビバSNSといったところでしょうか。

 

っていうか桂木先生、ご高齢なのにツイッターはもちろんフェイスブックもやってらっしゃるし、私よりSNS使いこなしてる・・・(-_-;)

 

ツイッター上では、最近うちのブログ近辺をうろついている(アク禁済み)、主流派経済ブロガーにありがちな相手の意見を最初から否定してかかる礼儀知らずのコミュ障経済自信ニキ相手に論争したりしてるし、バイタリティ半端ない方です。

 

この国債償還の仕組みについては、最初に比べるとだいぶ私の理解も深まってきたと自認はしているのですが、素人にも解りやすく、となると、現在の理解深度ではとても無理です。

 

まぁ私の理解深度はともかく、

この件でいろいろとお世話になっている方に、create commonsさん、tasan(アメブロ→経済はA+B+Cの足し算です)さんという方がいらっしゃいまして、

 

create commonsさんがまとめてくださったtogetterがコチラ。

【国の借金は返さなくていいらしい。】なんとなく分かるけど、もっと仕組みを知りたい方へのまとめ。

 

元文献→政府債務の償還と財源の通貨発行権 富大経済論集 桂木健次(PDF)

 

あと、tasanさんが図解して説明してくれたりするかもしれない(他力本願)ので、そちらに期待するほうが早いかも。

 

そして、グローバルスタンダードな国債の在り方について説明してくれるマンガがこちら。

反・緊縮のまんが 第八話 将来世代への負担?国債って? 蝙蝠さん

 

ちなみに蝙蝠さん、ツイッターのアカウントも持ってらっしゃいますが、リンク先を見ていただければわかる通り、反緊縮についてnoteの方にシリーズマンガを描いてくださっています。

 

蝙蝠 †伊達文右衛門(本名)†

ツイッター(本アカbot)

蝙蝠:note

 

実際問題としては、

この仕組みについては理解していなくても、

制度的に税収で国債償還をするなどということはまず絶対にありえない構造なってしまっているため、

日本が自国通貨建て国債を返済不能になるなどということは、

まず1万3千%以上絶対にあり得ない話なので、

この議論自体無駄なように思いますが、

 

ほら、何しろ緊縮脳な人が多いでしょ?

 

税収で国債償還してる、しなきゃいけないっていうのが常識化しちゃってるわけですから、その辺をクリアにしないと納得してくれないと思うんですよ。

 

まぁとりあえず、今回は大事なことをおさらいして終わりにします。

 

変動相場制下で

発行国債の100%が自国通貨建てな上に

経済先進国で世界常識からすれば償還する必要がない国債は、

 

そもそも償還の必要がない

そもそも償還の必要がない

そもそも償還の必要がない

 

そして、

 

償還義務を課している国は日本だけ

償還義務を課している国は日本だけ

償還義務を課している国は日本だけ

 

こと国債償還という問題に関しては、トコトン反グローバルなガラパゴス国家・日本。

そして、その反グローバルな常識に関してはスルーして、「国の借金ガー!」と外圧まで使ってアピールしてくる緊縮派グローバリスト

 

おかしなことだらけですね。

日本という国は。