その77 夢見る春の庭 | 『続 ふくふく家族』 by おかねともこ

『続 ふくふく家族』 by おかねともこ

京都市長選の予定候補・福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。
2018府知事選のときの「ふくふく家族」同様、リラックスしてお楽しみください。

部屋の水栽培のヒヤシンスは、花の盛りが過ぎてしまった。案外あっけないものだった。ちょっと縮れた紫の花びら。残念だけど、終わってしまった。

でも側には同じく水栽培のチューリップたちが、にょきにょきと天を指してスタンバイしている。黄緑の芽。まだまだ茎も花もこれから。でもわくわくするには十分な未来の約束。

  

選挙は残念だった。

その一言。

一夜明けて

その残念な結果が新聞に載っている。

ホントなんだな。

 

今すぐにでも市政を担って大きな働きができそうな力持ちの候補者。

夫は無念だろう。すごくすごく頑張ったから。

 

たくさんの人がすごく頑張った

「必死のパッチ」選挙。

 

つなぐ京都で人々はつながった。

 

小学生のチビは昨夜、事務所からの帰り

「お祭りが終わるのサミシイわぁ」

と言っていた。

 

そう、

選挙は暮らしをよくする祭り。

みんなといっしょに

楽しい祭り。

 

この選挙の結果が何かいいことに

つながりますように。

 

選挙活動はできないまでも、できることで頑張った高校生の娘が言う。

 

「何か自分にご褒美しない?」

「いいね。何がいいかな」

「コスメ買いたい」

「ええんちゃう?お母さんには何がいいと思う?」

「花いっぱい買う?」

「庭にチューリップ50球植えてあるで。今年は他のも植えてある」

「ヒュー」

  

北向の庭に植えた球根たち。

まだ庭は空っぽ。

でも今朝はよく見ると

チューリップの芽が顔を出している。

小さい小さい芽。

 

50球植えたチューリップが今年の顔をしてきっと綺麗に咲き乱れる。暖かくなったら。

他にも少し違う花の球根を植えたから

今年は庭が殊更に楽しみ。

 

「庭にぶわ~っと花が溢れる?楽しみやな」

娘が笑う。

 

女二人、湯舟に浸かりながら、昨夜は春の庭に花が咲くのを想像していた。

頑張ったお父さんはやっぱり居間の床にワックスをかけていた。(つまり床で寝ていた!笑) 

 

 

 

残念な気持ち

悔しい気持ち

無理には気持ちに蓋はしない。

 

でも庭に植えた球根は

きっと芽を出して

花を咲かせる。

 

時間が逆戻りすることはない。

今いるところから

常に前に。

花は次々と咲くのです。

 

節分。節を分ける。

鬼は外福は内。

 

景気よく豆まきをして

とりもなおさず福を呼ぼう。

  

そして明日は立春。

春が立つ。

  

いよいよ春。

 

仲間がたくさんできた

嬉しい春。

 

 

 

                                  完