ヒトとは、多面的なもの。
以前の文章で、夫はのんきでのびやかな人と書いたが、真逆とも言えるような石頭、というか、かなり保守的な面もある。そこの愚痴だけ聞かされた人の夫の印象は180度違ったものになるかもしれない。
以前の文章で、夫はのんきでのびやかな人と書いたが、真逆とも言えるような石頭、というか、かなり保守的な面もある。そこの愚痴だけ聞かされた人の夫の印象は180度違ったものになるかもしれない。
象徴的な例は、彼は料理にどこかで仕入れてきたいろいろ斬新な工夫を凝らすが、なぜか、なぜだか、味噌汁の大根の分厚さにはうるさいということ。
バカみたいにもめたこの件は、知事選挙の時の「ふくふく家族」に書いたが、それはちょっとした衝突だった。(詳しくは「ふくふく家族」大根の分厚さhttp://www.fukuyamakazuhito.jp/fukufukufamily/38/
をどうぞ)
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もめてる最中に私は
「こいつはなんでこんなに石頭なのか」
と、ほとほと嫌になった。でも今思い直してみるに、彼が大根の分厚さにうるさいのには、やはりわけがあるのだろう。食材の切り方と味には深い関係があり、彼は料理人であるがゆえ、職人のこだわりを見せるのだろうと思う。
「こいつはなんでこんなに石頭なのか」
と、ほとほと嫌になった。でも今思い直してみるに、彼が大根の分厚さにうるさいのには、やはりわけがあるのだろう。食材の切り方と味には深い関係があり、彼は料理人であるがゆえ、職人のこだわりを見せるのだろうと思う。
彼は何事にもコロンバスの卵的な発想の転換をやってのける。しかし近頃の彼は料理に関しては保守的になってきたと思う。
若いときは私の魔女の実験室的な料理によくつきあってくれた。
サーモンと野菜を入れた牛乳粥、名づけて「石狩ミルク粥」も「ウマイウマイ」とおかわりしたし、レーズン、玉ねぎ、シナモンなどのスパイス、鶏肉の「東アフリカ風チキン炊き込みご飯」も「逸品なり」と褒め称えた。
ちなみに味噌汁に餃子を入れた「日中友好汁」は、残念ながら友好ならずという感じだった。味噌ラーメンはあるのに何故に味噌に餃子はダメなのかいまだにわからない。
とにかく彼は私の思いつく風変わりな料理に寛大で、本当に美味しそうに食べてくれた。
サーモンと野菜を入れた牛乳粥、名づけて「石狩ミルク粥」も「ウマイウマイ」とおかわりしたし、レーズン、玉ねぎ、シナモンなどのスパイス、鶏肉の「東アフリカ風チキン炊き込みご飯」も「逸品なり」と褒め称えた。
ちなみに味噌汁に餃子を入れた「日中友好汁」は、残念ながら友好ならずという感じだった。味噌ラーメンはあるのに何故に味噌に餃子はダメなのかいまだにわからない。
とにかく彼は私の思いつく風変わりな料理に寛大で、本当に美味しそうに食べてくれた。
それなのに、だ。近頃は
「あ~ウマイ○○が食いたい!」
などとのたまいて、私にちゃんとした名前のついた料理をリクエストしてきたりする。私がもたもたしてじれったいと、自分でさっさとつくって
「○○ちゅうのはこういうもんや。どや!」
とばかりにテーブルに乗せる。
「あ~ウマイ○○が食いたい!」
などとのたまいて、私にちゃんとした名前のついた料理をリクエストしてきたりする。私がもたもたしてじれったいと、自分でさっさとつくって
「○○ちゅうのはこういうもんや。どや!」
とばかりにテーブルに乗せる。
私が魔女の実験をすると怪訝な顔で斜めな視線をよこす。
そして時に育ての親だった祖母のことを思いだし
「婆さんがこれ、ようつくっとったんや」
などとノスタルジックに天井を仰ぐ。
魔女は「婆さん」には勝てない。
かくして私もたまには普通の物をつくる(たまになんかい!)
「婆さんがこれ、ようつくっとったんや」
などとノスタルジックに天井を仰ぐ。
魔女は「婆さん」には勝てない。
かくして私もたまには普通の物をつくる(たまになんかい!)
大根の分厚さにうるさい夫と言うと「いけすかない男」のようだが、職人気質と言えばそれはそれで、ちがいが分かる男の香りがする。
普段は小さなことは気にならないようでいて、夫というヒトも多面的。案外と細かいこともあるもんだなと思う。
願わくば、たくさん面があって豊かな輝きを放つダイヤモンドのように、二人の個性が合わさって豊かに光るチームになりたい。
これは京都市長選に出馬を表明している福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が、「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。
2018年府知事選のときの「ふくふく家族」と同様、リラックスしてお楽しみください。
前回のシリーズはこちら→http://www.fukuyamakazuhito.jp/fukufukufamily

