花と言えばタンポポとチューリップぐらいしか分からなかった夫が、最近、草花の図鑑を買ったり、SNSに写真を揚げて人に教えてもらったりしている。
私は何年も前からそんなに広くもない庭に、ところ狭しといろいろ植えているが、最初彼は全く興味がないようだった。最近まで超絶忙しかったから、花に気をやる余裕がなかったのだろう。
ところが彼は最近、前に比べて少し余裕を持って仕事をしているようで、庭のことに口出し(!笑)するようになってきた。いや、植えるのは相変わらず花は私だが、野菜のことは完全に彼の管轄だ。狭い庭にあれやこれや欲張りに植えている。でもなかなか家にはおれない身。夜帰って来て「ちゃんと水やってる?」などと偉そうにのたまう。
朝、家を出るときに夫はドアを半開きに開けていく。何となく成りゆきでサンダルをつっかけてついていく。出ると夫はスマホで庭のものをパシャパシャやっている。その時、何とはなしに野菜や花の話をする。
40だったか50だったかを越えると人は庭いじりが好きになるらしい。確かにうちもそうだな。それに、見つめあっても話すことはないけど、庭の話なら平和に、それなりに。この2月末で結婚27周年。
そして夫は
「行ってくるわ」
と自転車にまたがって出ていく。
庭の花だけでなく、通勤途中の鴨川の土手の草花もパシャパシャやってるようだ。時々綺麗な空や花の写真が「癒されます。今日も頑張るぞ!」というコメントとともにSNSに流れてくる。
これは京都市長選に出馬を表明している福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が、「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。
2018年府知事選のときの「ふくふく家族」と同様、リラックスしてお楽しみください。
前回のシリーズはこちら→
http://www.fukuyamakazuhito.jp/fukufukufamily

