火事と喧嘩は江戸の花・・と言われるほど、頻繁に火事が発生した江戸の町。
【就寝前には】
枕元に衣類や草鞋、提灯を用意しておくなど、火事に襲われることを前提とした避難や財産の保全のための対策を、江戸の庶民は心得ていました。
【風呂敷包みで避難】
火事の知らせを聞くと、貴重品を土蔵や穴蔵に入れ、持ち出せるものを携えて避難しましたが、元々所持品の少ない奉公人や夜鷹などは、五幅ふろしき(約 170センチ幅)を広げた上に布団を敷いて寝、いざという時には、衣類等を布団の上に投げ入れて包み、逃げる工夫をしていたそうな。
【100万人都市の江戸は】
狭い町人地に密集して住居が立ち並ぶなど、人口増加による都市の繁栄と火事の発生は比例していました。また関東特有の気象条件も影響して、冬から春にかけての乾燥した強風(からっ風)は、江戸の町を覆い尽くすような大火を引き起こす原因でもありました。
上 「江戸の火事」風俗画報、
下 「明暦の大火」江戸火事図巻

