4年前、イギリスの老舗ブランドのバーバリーが年次レポートの発表で、メディアから一斉に非難されました
レポートに、ブランド保護のため、衣料品やアクセサリー、香水など2860万ポンド(約46億5900万円)相当の売れ残り商品を廃棄処分したことが記されていたからです
当時は、処分の様子が動画や画像で流され、ファッション産業の闇として、大きな話題となりました
そんな衝撃の記憶も薄れつつあった、今年の1月、ついにフランスで衣類廃棄禁止令が施行されたのです
これにより、企業が、売れ残った新品の衣類を焼却や埋め立てする廃棄は禁止され、リサイクルや寄付が義務づけられました
違反した場合は、最大で、15,000ユーロ(約200万円)の罰金が科せられます
ファッション大国であるフランスが舵を切ったことで、各ブランドがどう対応していくのか、今後気になるところです
衣類の制作過程で、大量の水を必要とし、
CO2を多く排出するファッション産業は
残念なことに、環境汚染産業のひとつです
ただ、作る側の企業が悪いのかと言えば
そうではありません
消費者が買うから、作るわけで
買い手側の意識も、とても大事
環境省の調査によれば*
日本は、1年間で一人当たり
購入する洋服 18着
手放す洋服 12着
持っていて、一度も着ない洋服 25着
しかも、手放す洋服のうち
68%が廃棄されます
廃棄された洋服は、5%が再資源化され
残り95%は焼却か埋め立て処分
その量は、年間で48万トンにもなります
大型トラックに換算すると
毎日、130台分が処分される計算です
おしゃれが気持ちにもたらす効果などを考えれば、ずっと服を買わないことは、難しいかもしれません
でも、例えば
・今ある服を、大切に長く着る
・環境への取り組みが高い企業から買う
・飽きのこないデザインを選ぶ
など、無理のない範囲からなら
始められそうな気がします
まずは、今持っている洋服を、大切に手入れすることから始めたいと思います
*出典は環境省の資料です
詳しく知りたい方は、コチラからどうぞ
【クウネルサロン連載、早期退職からの経緯】
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