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大阪での用事を終え、翌日の休日を利用して、
久しぶりに“高野山”へ行ってきました。
10年ぶりくらいでしょうか・・。
高野山までのアクセスは、
難波駅から極楽橋駅(南海高野線)まで、1時間34分、
極楽橋駅からケーブルで高野山駅まで5分です。
大阪からの移動は意外にスムーズなのです。
高野山は、
816(弘仁7)年に空海・弘法大師によって開かれた真言宗の修禅道場です。
1200年の歴史のある真言密教の一大聖地。
117もの寺院が建ち並び、人々の信仰を集めています。
2004年に、“紀伊山地の霊場と参詣道”として世界遺産に登録され、
海外からの観光客も多く、宿坊も注目の的です。
標高800mの山上に位置し、八葉の峰と呼ばれる8つの峰々に囲まれた姿は、
蓮の花びらに譬えられているようです。
■大門
高野山の表玄関とされる大門は、
1705(宝永2)年に再建され、高さ25m、横幅21mもある
楼門建築は重要文化財です。
朱色の壮大な門の両脇には、江戸時代に活躍した仏師の運長と康意作の
迫力ある金剛力士像。
■壇上伽藍
日本初の密教伽藍で諸堂配置は曼荼羅の独特の世界を表現しています。
●根本大塔
圧倒的な存在感を放つ朱塗りの根本大塔は、
弘法大師と真然大徳の2代で、816(弘仁7)年から887(仁和3)年頃に完成。
内部を拝観すると、中央には輝きを放つ本尊の胎蔵界大日如来、
その周りを金剛界四仏が取り囲み、16本の柱には大菩薩像が描かれているのが
とても印象的です。
荘厳な立体曼荼羅の世界観に浸ることができます。
●中門
1843(天保14)年、火災で焼失し、
開創1200年の節目に再建された五間二階の楼門。
四天像(多聞天、持国天、広目天、増長天)が祀られています。
●金堂
高野山の総本堂は、7回再建されており、
現在の建築は1932(昭和7)年に完成。
●西塔
根本大塔と二基一対で密教世界を躯体的に表現されており、
真然(弘法大師の弟子)が建立されました。
●御影堂
弘法大師御影像を安置されている神聖なお堂です。
●善女龍王社
中門の右に位置する蓮池の中央に善女龍王が祀られています。
雨乞いの神として親しまれています。
■金剛峯寺
高野山真言宗の総本山で山内117の寺院の中心で、
4万8千坪の広大な境内です。
●主殿
豊臣秀吉が母の菩提を弔うために建立し、
檜皮葺きの大屋根が風格のある建築です。
中を見学すると、大広間の襖絵は守屋多々志画伯の四季の花鳥など、
茶の間の千住博画伯の断崖図などが描かれています。
●ばん龍庭
国内最大級2,340㎡の石庭は、雲海の中で向かって左に雄、
右に雌の一対の龍が向かい合い、奥伝を守っているように表現されています。
龍を表す石は四国の花崗岩が使われています。
角濱ごまどうふ総本舗でお昼休憩です。
天ぷら付きの龍神うどんを注文。
鰹だしの利いたうどんに、天ぷらはお野菜のお麩二種揚げ、
ごまとうふの湯葉巻き、龍神マッシュ(椎茸)。
直径10cm以上ある椎茸は、紀伊山地の中心にある龍神村の大自然の
気候風土の中で丹精込めて丁寧に作られ、肉厚で歯応えのある椎茸です。
美味しく頂き、1000円というお値段にも驚きです。
■奥之院
約2kmに渡って続く参道には、樹齢何百年も経た杉木立が聳えており、
時代を超えた墓碑や供養塔が並び立ち、神秘的な雰囲気が漂う聖地です。
参道を歩いていると、
赤い帽子やよだれかけをつけたたくさんのお地蔵さんを目にします。
●汗かき地蔵
いつも汗をかいているのは、
人々の身代わりになって苦しさを受けていると伝わります。
右側奥には、
●姿見の井戸
奥之院の七不思議とされている井戸です。
●御廟橋
奥之院の参道最後の橋を渡り、弘法大師の御廟へ。
36枚の橋板と橋全体の1枚の37枚は、金剛界37尊を表しています。
御廟橋の下を流れる玉川は、清らかな流れです。
弘法大師の御廟がある奥之院は、現在も弘法大師が瞑想を続けていると
伝えられています。
紀伊山地の霊場と参詣道として世界遺産に登録された高野山。
世界中から多くの方が訪れ、独特な世界観に浸りながらゆっくり
散策されることをお奨めします。
素敵なものを探し続けて~*