モンテッソーリ教育を実践されている方々には
いくつかの共通した特徴があると感じています。
それは、お子さんのやりたい！気持ちに寄り添うことができるということ。
子どもが大好きでたくさん文字を書いたり
数字を書いたりしているけれども…。
あれれ…
よく見ると、鏡文字になっている！！
このまま見守ってもいいいものか。
でも注意をしないと、このままずっと間違えたまま書き続けてしまう！？
そんな疑問を感じたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
ホームモンテッソーリのお手伝いでも、たまにいただくこのご質問。
「子どもの鏡文字、どうすればいいですか！？」
直接訂正はしないのがモンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育では、直接訂正はしないのが原則です。
せっかく、本人が楽しく書いているのに、大人の訂正が入ると、それだけで子どものやる気は削がれてしまいます。
やはりこの時期は本人の「やりたい」を尊重したい時期。
個人的には、幼児期は「正しさ」よりも「やる気」の方が大切な気がしています。
でも、だからといって間違えたものをそのままにしておくこともしません。
ここでモンテッソーリ教師が行うのは「観察」。
例えば、もし数字が鏡文字となっているのだとしたら。
などなど。
子どもの情報を頭に入れながら、その場で訂正するのではなく、別の場で正しい文字をインプットするような機会を作ります。
お手本を環境に置いておく！？
例えば、我が家の場合。
現在中2の娘が、幼児期によく行ってきた方法は
「お手本を環境に置いておく」
というものでした。
例えば、数字であれば、お手本にしていたのは時計。
ただ、時計といっても、いろいろな文字盤があるため
『子どもにとって一番見やすいお手本となる書体』
となるものを目に見える場所に設置していました。
当時使用していたのが、今日のトップ写真にある手作り時計。
※ダウンロードは以下より。数字のお手本としてだけではなく、時計のおしごととしても大活躍♡
時計の学習用 文字盤と針のプリント｜幼児教材・知育プリント｜ちびむすドリル【幼児の学習素材館】 (happylilac.net)
鏡文字について専門家は！？
この鏡文字について、35年以上、特別支援教育、モンテッソーリ教育に従事され、特にスペリングに関する専門家のAndrée Rolfe博士は、このように述べています。
もし子どもが鏡文字を書いているのだとしたら、自分が反転させている数字に気づかなければなりません。鏡文字となっていることを認識し、部屋にある参照物を使って、書き直すか、書かれた数字の向きが正しいかどうか確認します。
反転の本当の問題は、子どもたちが左右を内面化する必要があるのです。もしそれができていないなら、おそらくあまり進歩はないでしょう。
そのため、お子さんが何ができるようになっているかについて、多くの情報が必要です。お子さんが何を逆にしているのかを特定し、ひとつずつ取り組んでいく必要があります (Rolfe, 2023).
モンテッソーリ教師たちはモンテッソーリガイドと呼ばれています。
なぜなら、そこでの役割は「ガイド」だからです。
子どもを訂正するのではなく、子ども自身が気づくような働きかけを行うのがガイドの役割。
家庭でも、この役割をお父さん・お母さんが行うことが十分にできます。
我が家も、この手作り時計が娘に正しい数字のインプットを助けてくれました。
モンテッソーリ教育には砂数字板と呼ばれる数字の字形を認識するための教具もありますが、教具がなくても環境からもたくさんインプットできます。
我が家の行ってきた鏡文字との向き合い方。
どなたかの参考になれば嬉しいです。
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