娘が産まれてから2週間ほどして、友人に送ったメールがあります。
「この子を育てていけるのかな?」
恥ずかしいくらい直球の質問をしたことを覚えています。
当時すでに二児の母だった友人の返信には
「可愛いから大丈夫」
そんな一言が書かれていました。
0歳のわが子との時間がツライ?
産休に入るまでは、毎日職場で多くの人に囲まれにぎやかだった日々。
出産を終え、娘と二人で過ごす空間にいつまで経っても慣れることができず、どこか世界から取り残されている気持ちにさえなりました。
母親学級で習った「新生児訪問」や、「地域コミュニティー」などという言葉は当時の母には全く響かず…。
子育ては一人でするものと感じていたのかもしれません。
「子育ては大変」という呪縛から自分を解き放つことができなかったあの頃。
もしあの時、「人間の発達」について正しく理解することができていたら、このような誤解は生まれなかったのでしょう。
残念ながら、私たちの多くは、実際親になるまで子育てについて学んだことはありません。
唯一持ち合わせている知識は、自分がどう育てられたかという記憶のみ。
子ども時代、決して良い記憶ばかりではなかった母にとっては、なおさら自信がなかったのかもしれません。
乳幼児期と思春期が似ている理由
現在13歳の娘。
この中学の3年間は、0歳~3歳の乳幼児期とよく似ていると言われます。
ベテランモンテッソーリガイド、クレア―・ウォール先生の言葉を借りれば、この13歳~15歳という年齢は、「身体的な変化」「親からの自立」「アイデンティティの確立」すべてが再度起きる時期。まさに0歳~3歳の乳幼児期に経験することと似ています。
不安しかなかった0歳に比べ、思春期という新たなステージが始まっても、どこか準備が出来ていると感じられるのは、やはりモンテッソーリ教育を通じて、人間の発達について学んだからだと感じます。
そして、この先どんな問題が起きたとしても、その解決に必要なのは発達段階を見るということ。これはどの年齢にも共通したものであり、ホームモンテッソーリのお手伝いでも、この発達段階についてのやり取りを数多くさせていただいています。
子どもの発達段階を知ると、自分が驚くほど寛容になれる。
毎日不安しかなかった当時の自分に贈りたい言葉です。
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先日、生後まだ2週間の赤ちゃんを見させていただく機会がありました。
もうすべてが美しく、可愛らしく、尊く・・・言葉にならないほどでした。
「いのちのひみつ」の再読を終えた今、次の朝読はこちら。大学院時代、クラスの補助教材として有益だった1冊。改めて新生児の持つ力を再確認しながら読んでみたいと思います。
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