「ホームモンテッソーリのお手伝い」では、海外在住の方々もいらっしゃいます。
いつも現地校に通うお子さんのご様子を伺うたびに、子ども時代に異文化体験を出来ることを心底羨ましく感じている母。
しかし、現地校ならではの悩みもたくさんあるようです。
その中でも多いのは「言葉の壁」。
特に両親日本人の場合、なかなかその国の言語のサポートが上手くできず、もどかしい想いをしているというお声も聞きます。
先日は「図形の名称がなかなか覚えられない」というメッセージをいただきました。
実は、これ、日本の小学校でも共通の悩みを抱えている子も少なくないかもしれません。
幼少期にはすっと入ってきた名称も、小学生になると機械的に覚えるのはかえって難しくなるような気がしています。
だとしたら、やはりまず考えたいのはこの時期の「発達段階」。
幼児期には「これなに?」「あれなに?」と名称さえ伝えれば良かったのが、児童期には「なぜ?」という理由も必要となってきます。
幼児期には「にとうへんさんかくけい」で通じたのが、児童期には「二辺の長さの等しい三角形」という意味の部分が大切となってくるのかもしれません。
こちらの色鮮やかなスティックの教具は、モンテッソーリの小学校で使用される幾何の教具。
それぞれ色によって長さが異なるため、辺の長さに着目しながら、三角形を作ってみます。
古代ギリシャでは“skaleno”って呼んでいたんだって。
“
三角形の辺の長さがそれぞれ違って
まるで階段とか楽譜の音階みたいでしょ。
英語ではこのことを”scalene”って言って
不等辺三角形は“scalene triangle”って言うよ。
古代ギリシャではこの2辺が同じ長さの三角形を“isos skelos”って言って
英語だと“equal legs”っていう意味。
英語では二等辺三角形のことを“isosceles triangle”って呼ぶよ。
古代ギリシャではこの3辺が同じ三角形を
”
こんな幾何学用語の語源を紹介しながら、「ストーリーテリング」と呼ばれる手法で、古代ギリシャという遠い歴史を辿る時間。
ただ名称を無味乾燥なものにするのではなく、そこに言語や歴史といった日本の小学校の「算数」で扱う「図形」以上のものを、モンテッソーリの小学校で紹介していきます。
知識欲と想像力が豊かなこの発達段階だからこそ、児童期の子どもにとっては意義深い時間。
自分の手を使って編み出した「図形」をもとに、このような言語や歴史に触れることのできる時間は贅沢だな時間だと感じずにはいられません。
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