モンテッソーリエレメンタリー算数への想い | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

 

モンテッソーリ教育を実践している方々の間でよく聞く「エレメンタリー算数」というフレーズ。

 

これは、モンテッソーリ教育の小学校課程における算数教育のことを意味しています。その他に、上級算数、エレメンタリーマスなどとも言われますが、これはすべて同じ「小学校における算数」を指しています。

 

なぜ、このように言われるのか。

 

それは、モンテッソーリ教育では3歳~6歳のプライマリー課程にもすでに「算数教育」「数教育」と呼ばれる分野が存在し、プライマリーでも整数の四則計算、場合によっては分数まで紹介。そんなプライマリーの算数の次段階という意味で、このように呼ばれます。

 

ホームモンテッソーリのお手伝いを通じて沢山の方々と出会う中、皆さんの関心が最も高かったのがこの「エレメンタリー算数」だということが、この2年という月日を通じて分かりました。

 

お子さんがモンテッソーリ園をご卒園されている場合はもちろん、幼児期に教育解説書を指針としてホームモンテッソーリを実践されてきたご家庭が、お子さんが小学校に入学した途端、どう算数教育を家庭で行えばよいか分からなくなってしまう。

 

幼児期までは「日常生活の練習」「感覚教育」「言語教育」「算数教育」とモンテッソーリ教育における主要分野を実践すべくマニュアルが販売されていたのに対し、エレメンタリーでは情報が何もないというのが今の日本における現状です。

 

 

モンテッソーリ教育を実践する時に、最も大切なのは親の心構えであり、教具は最後という言われ方をよくします。子どもの見方が分からない段階で、教具だけを子どもに提供しても、そこから得られるものは何一つないというのは、モンテッソーリアンが常に口を揃えること。

 

これらの教具と関わることで、子どもの学業面、心理面、発達面でどのようなメリットをもたらすのか、子どもの脳の成長にどのような影響を与えるのか。また、公教育における算数と比較した時、どの部分にギャップが生じるのか等、すべてを熟知しているモンテッソーリガイドたち。

 

 

エレメンタリー算数は、単なる知的発達を目的とするのではなく、「心の成長のための手段」として位置づけられています。だからこそ、機械的な教具の使用方法を習得するだけではなく、そこにはストーリーテリングと呼ばれる「お話し」で子どもたちの心と通い合わせる時間が存在したり、どうしたら子ども達が自立した学習者として数学的な心を育み、正確かつ論理的な思考法を身に付けることが出来るのか。目先のテクニックだけではない算数教育が、エレメンタリー算数には存在します。

 

…ということで、このエレメンタリー算数を少しずつ紐解けないかと、大学院が休みに突入してからすぐに取りかかったホームモンテッソーリスクールにおける新企画。出来ればクリスマスまでに発表できたらと奮闘していたのですが、現在、夫婦でコロナ療養5日目(汗)。残念ながら、この計画はしばらく持ち越しとなりそうです。

 

でも、思考する時間だけは十分にある今。

どうすれば、分かりやすくお伝えすることが出来るか…。

そんなことをもう一度整理してみたいと思います。

 

メモ 現在ご提供中のサービス。
矢印ホームモンテッソーリのお手伝い(「回数無制限コース」「月1回コース」の有料メールサポート)
矢印ホームモンテッソーリスクール(メールサポート会員専用、未就園児・幼稚園・小学生のモンテッソーリのおしごとサイト)

手紙お問い合わせはこちらより 

 

ご訪問、誠にありがとうございますハート