モンテッソーリ・日常生活の練習「2歳からできるおそうじ術」 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

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小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。

よろしければ自己紹介もご覧ください。

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皆さんからいただくメッセージの中で多いのは、「おそうじ」について。

我が家も、ありとあらゆる悪戦苦闘を繰り返してきました。

 

おそうじをすると言いながら、かえってばらまかれてしまうゴミ。

おそうじをすると言いながら、気付くと遊ばれてしまうほうき。

おそうじをすると言いながら、やりっぱなしになっているほうき。

 

もう、こうなったら親がやる方が100倍早い!!

何度そう思ったか分かりません。

 

けれども、子ども自身は、本当にやりたがっている。

ただ、やり方を知らないだけ!!

 

ここで手を貸してしまうと、子どもの成長の芽をまた一つ摘んでしまうことになると自分に言い聞かせ、娘と向き合ったものでした。

 

今日は、母の苦悩を救った3つのモンテッソーリ流おそうじ術について綴ってみたいと思います。

 

苦悩その①:「かえってばらまかれてしまうゴミ」

 

もうこれは、当然と言えば当然のことでしょう。

 

子ども自身は内的要求により、物事のからくりをたえず繰返し、時間をかけて、終りに自分のものとする。(「モンテッソーリ教育 第2巻―理論と実践 日常生活の練習」、岩田陽子、南昌子、石井昭子、学研教育みらい、2013、130頁)

 

何度も転びながら立てるようになる乳幼児のように、何度も何度も同じことを繰り返し、出来るようになっていくこの時期。でも、ただ提示を見せるのではなく、どうすれば子どもが作業しやすくなるのかを考える必要がありそうです。まずは、卓上で折り紙や豆などトレーの上で掃く練習。そして上手にできるようになったら、床。でも、床は子どもにとっては海のような広さ!!だったら、卓上でトレーを使った時のように、境界線を決めて、そこにゴミを集めてみると、急にやりやすくなったようです。

 

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苦悩その②:「気付くと遊ばれてしまうほうき」

 

「おそうじする!」などと言いながら、気が付くとほうきで遊んでいる我が子…。

これが、長いほうきなら尚更(笑)。

 

おしごとをすると言いながら、子どもが他の使い方をしていたら、モンテッソーリ教師はどうするか…。

そのおしごとはおしまいにして、次のおしごとへ誘います。

 

Very young children cannot tell us directly that they are tired or bored or can no longer concentrate. They do so by getting silly or distintegrating into fantasey or becoming destructive. We need to be alert to these messages and help the child by responding promptly and firmly. Montessori from the Start: The Child at Home, from Birth to Age Three (English Edition)、Paula Polk Lillard、Shocken、2003、103頁)

 

敬愛してやまないポーラ・リラード先生によると、幼い子どもたちは、そのおしごとに疲れたのか、飽きたのか、もう集中できないのか伝えることがまだ上手くできないといいます。だから、いたずらをしてみたり、空想にふけってみたり、危ないことをしてみたり。これらのメッセージをしっかりと受け取り、迅速に対応してあげるのが大人の役目。これは、どのおしごとの際も言えることです。

 

苦悩その③:「やりっぱなしになっているほうき」

 

もうこれは、永遠の課題ですね(笑)。

我が家の9歳、今でもそういう時が見受けられます。

しかも、幼児期にはできたことが、小学生になるとできなくなる…^^;

 

ただ、この「やりっぱなし」には絶対的な理由があると思います。

 

「元に戻す場所が決まっていない」

 

幼児期の「お片付け術」は、「戻す場所を決めること」。

その物が暮らすおうちを決めてあげると、驚くほどスムーズです。

 

モンテッソーリのおしごと棚のように1つの棚につき1つのモノ。

 

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実はこのほうきとちりとりの場所が入る棚には、写真が貼られています。

 

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こうしておくと、まさに「マッチング」のおしごとになるんですよね!

子どもは喜んで戻してくれます♡

 

この方法だと2歳半くらいのお子さんから楽しめるかと思います。

以上、我が家の悪戦苦闘(現在も継続中…)の「おそうじ術」でした(笑)。

 

ぜひ、お試しください♡

 

ご訪問、誠にありがとうございますハート