「1色の絵の具」を通じて、モンテッソーリ園3歳児から教わったこと | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

絵の具時間が怖い母(笑)(9歳7ヶ月)

 

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小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。

よろしければ自己紹介もご覧ください。

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皆さんは、お子さんの絵の具時間が好きですか!?
 
母は、娘がブルーシートを敷きだすと、ちょっとヤキモキします(笑)。
セットアップから片付けまで自分一人で行うので、親の手を煩わせることはないのですが、それでもブルーシートの上が散乱しすぎている姿に、「…ちちちちょっと、だだだいじょうぶ?」と心の中に不安が生まれます^^;
 
先日、このヤキモキの原因はどこから来るのだろうと考えたことがありました。
 
「家が汚れるかもしれない?」
「洋服を汚すかもしれない?」
 
考えてみましたが、どうやら原因はそこではなく、娘自身が不自由そうに見えるからだと気付きました。
 
「自由の中の不自由」
 
モンテッソーリのおしごとに関しては、「教具棚からおしごとを取り出す」⇒「おしごとをする」⇒「終わったら元通りに戻す」という一連の流れがあり、また「おしごとをする」中にもある程度決まった所作があります。けれども、絵を描くという作業は、自由な活動時間。幼い頃から、見守ることに徹してきました。
 
自由すぎるがゆえに、娘はセットアップから片付けまでルーティーンが定まらず苦労しているかのように見える時があるのです。ふと、モンテッソーリ教師養成講座で見たモンテッソーリ園に通う3歳児のお絵描き時間を思い出しました。
 
生まれて初めて絵の具を使ったお絵描きに挑戦する3歳の男の子。
そこに用意されているのは…
  • ビニール製エプロン
  • 水の入ったバケツ
  • スポンジ
  • イーゼルの上に置かれた一枚の紙
  • 一本の筆
  • 一色の絵具
椅子の上にかけられたエプロンを着て、あらかじめ用意された水で溶かれた1色の絵の具で思い思いの絵を表現。満足するまで描いたら、次の人のために、バケツの水に浸してあったスポンジでイーゼルを拭き取り、エプロンも拭き、バケツの水を新たなものを用意して元のようにセットアップ。
 
これで次のお友達が絵を描きたいとき、気持ちよく新たにスタートできるのです。
 
最初この映像を見た時に、絵の具が「1色」だったことに衝撃的だった母。
 
「今週は緑、来週は赤、その次は黄色…。こうして園生活が始まって1ヶ月間は1色ずつ色をローテーションしていくの。子ども達は次は何色だろうってワクワクが止まらない。この一連の流れが身に付いた翌月には2色に増えていくのよ。」
 
意気揚々に話すモンテッソーリガイドの言葉。
納得をせざるを得ない瞬間でした。
 
一見、制限されているように見えても、この一連の所作を身に着ける「規律の中の自由」が徹底されているモンテッソーリ園。この流れが身に着いた子どもたちは散らかすこともなければ、汚すこともない。環境の配慮、他者への配慮、そして自らへの配慮が常に根底にあると言います。
 
そして驚いたことに、この「絵の具を使った絵を描く」セットアップは1年中毎日行われているとのこと。
だから絵が描きたくなったら、毎日でも絵を描ける子ども達。
まさに、「自由」が保証された空間です。
 
我が家の9歳、仕切り直しかな…!?(笑)
自由を手に入れるためには、枠組みが必要だと改めて感じる日々です。
 

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