小3、アカデミックな語彙は二言語同時習得!? | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

前記事「効果的な語彙習得法」に続き、我が家の別のアプローチの語彙習得についても綴ってみたいと思います。

 

モンテッソーリ教育には言語教育と呼ばれる「ことばの持つ生命力」を実感する様々なタイプの言語活動が存在します。単なる読み書きや聞く話すといった捉え方ではなく、生まれてから一生涯共にするこの言葉を創造的活動であると捉えていたモンテッソーリ女史。

 

モンテッソーリ教育と出会い、英語育児から母語優先の育児に路線変更をしたのも、この壮大なタスクを日本で生まれ育つ娘に2言語で課すのは難しいと判断したからでした。英語育児まっしぐらだった頃は、日本語の絵本を1冊読めば、英語の絵本は5冊。それが次第に半々となっていき、モンテッソーリ教育を知ってからは完全にその割合も逆転。

 

無意味な音に触れ、次第にその音が意味あるものとして形成され、自分で発するようになり、意味も分かってくる。この一連の流れを、あれほど小さな我が子が辿ること自体が奇跡のように感じられました。幼児期のうちに幼児バイリンガルとして確立されつつあるお子さんも少なくない中、娘の英語の成長は確実に小学生になってから。今思うと、彼女の英語が飛躍的に伸びたのは、母語の成長があってからだと感じています。

 

かつては怖くて絶対にできなかった「2言語を共に学ぶ」というアプローチ。振り返ってみると、3年生となり今年はかなり両言語で学ぶという場面が増えました。幼児期は混乱するであろうという理由で、言語を混ぜるということは絶対にしなかったのですが、アカデミックなボキャブラリーは、実体験をしている間に共に紹介するという手法が、案外娘には功を奏することに気付き始めました。

 

今年に入りずっと続いていた分数も、実際のおしごと中に紹介。

 

学校では学んでいないという「括線」という言葉。「分数の線」と呼んでしまいがちですが、分母と分子を括って一つの数とみる分数の意味を考えると、納得がいきます。

 

母自身は、アメリカの大学でMathのクラスを取った時に、初めて出会った"denominator"や"numerator"という言葉。娘は「分母」「分子」という日本語と出会ったタイミングでこれらの言葉と出会いました。羨ましい(笑)。

 

彼女は今後SSATのテストが控えてることもあり、いつかは通らなければならない道。だったら、「暗記」としての語彙よりも、実体験を通じて触れることができればと、アカデミックな語彙はおしごと中に提示する手法がこれからも続いていきそうです。

 

第二言語を学ぶということは、精神的な柔軟性を高めるということ。

二言語の中で生きることは、絶え間ない努力が必要ですが、このチャレンジを楽しむ9歳の我が子が、頼もしく見えるこの頃です。

ご訪問、誠にありがとうございますハート