モンテッソーリ・算数教育「分数のおしごと」 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

人間の心は天性数学的だというモンテッソーリ女史。日々たくさんの数が取り巻く環境の中に育つ私たちは、「算数」という教科を学ぶ前から数えきれないほどの数に触れています。
 
小学3年生の娘が初めて分数の概念に触れたのは幼稚園入園前だったでしょうか。お誕生日ケーキを人数分に分け、1だったものが数が増えるという現象を当時彼女はどう受け入れたのか分かりませんが、こうした日常の中に存在する「数」の世界に自然と惹かれていったことを今でも記憶しています。
 
ケーキだけではなく、ピザでも、リンゴでも、何度も体験してきた1を分けるという行為。長く親しんでいるこの概念が、3年生となり初めて授業で出てきてから、改めてこんなおしごとをしてみました。
 
モンテッソーリ園では年長さん、もしくは1年生に行うこのおしごと。
 
今まで何度もやってきたことでも、こうしてセッティングすると「おしごと」に感じられて、テンションが最高に上がるようです^^リンゴに盛られた我が家のみかん(笑)。
 
まず、みかん一つを剥きます。
 
「もし、ママと一緒に分けて食べるにはどうしたらいい?」という質問に、みかんを二つに分ける娘。
 
一つのみかんが、二つに分かれました。これが1/2であることを確認したところで。
 
「ここに、おじいちゃんとおばあちゃんがやってきたら、どうする?」ということで、四つに分かれたみかん。1/4ずつになりました。
 
1/2と2/4が同じであることを感覚を通じて確認。その後、3/6、4/8と続きました。
 
学校では、丸い紙をピザに見立てて確認したようですが、娘はやっぱり具体物が好き。フルーツなしには生きられない娘。この後、美味しくいただいたのは言うまでもありません(笑)。
 
具体物から出発するモンテッソーリの算数教育。
幼い頃から無意識的に築いてきた数の世界を意識的に整理して理解していくこの道のりは、たまらなく楽しい時間であるようです。「分数」という言葉だけを聞くと、新たな概念であるかのような響きでも、実はすべて学んできたことの上に成り立っていることを知っている娘この事実が、彼女に安心感を与えるのかもしれません。それは、何度も読んでもらった絵本を読んでほしいとせがむような、そんな気持ちと少し似ているのかもしれません。
 
答えよりも、その答えにたどり着くまでの過程がワクワクのモンテッソーリの算数教育。
9歳となった今でも、その心は変わらないようです。
 

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