英会話教室、娘の心を動かしたもの | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

3歳の時に出会ってから、今年で6年目となる娘の英会話教室の先生。
今年の3月に退職され、一度は別れを経験した娘ですが、先生の現在のお仕事のお休みの日に、2週間に1度レッスンへと通わせていただいています。
 
最初に先生と出会った時の、幼かった娘…。
全く心を動かされないようでした(笑)。
 
それも、そのはず。
他の先生は、パペットを片手にレッスンに臨んでくれたり、ゲームを両手いっぱいに抱えて元気よく現れたりと、それは幼児が喜ぶこと間違いなしの品が勢ぞろい。でも、こちらの先生は、毎回スーツ姿で、手に持っているものは教科書とプリントのみ。まさに、現在のこの姿と変わりません(笑)。
 
でも、その装飾品ゼロの先生の何が幼児に受け入れられたのか。
大袈裟なようですが、それはただ一つ。
「心」だと思います。
 
この先生のレッスンは、仕掛けはなくても、先生そのものが仕掛け。
パペットが娘の相手をしてくれるのではなく、先生自身が、娘のことを本当に知りたいと思ってくださっていたようでした。親でさえもスルーしてしまいそうな娘の一言を聞き逃さず、すかさず質問をしてくる。当時、Yes/No以外ほとんど発話がなかった娘にも、とにかく辛抱強く彼女の一言一言をとても大事にしてくれました。
 
多岐に渡る会話の中から、娘が語彙を知らなかったがために上手く伝えられなかったことをリストにし、例文と共に書き出して、彼女のボキャブラリーのストックを増やしてくれるこの手法は、アカデミックな内容を扱うようになった現在も変わりません。
 
レッスン開始時のスモールトークは大きな笑いに包まれている時間ですが、それが過ぎると、真剣そのもの。時には厳しさも見られ、娘自身、先生の前で成長している自分を見せたいという思いに駆られるようです。実は、この「期待に応えたい」という想いは案外大切なもの。大好きな先生とのレッスンだからこそ、持ち続けることのできるモチベーションの一つではないかと思います。
 
2時間のレッスンの後は、お決まりのコーヒーショップでのリラックスタイム。不思議なことに、この時間は、まだ娘自身が英語の余韻に浸っているのか、親子の会話が英語になることもしばしば。最近では、彼女の使う語彙も、母の中にはないものも多く、アメリカで高等教育を受けていても、バイリンガル育児で育った子どもにはあっという間に抜かされてしまうと感じています。
 
もう親子英語と呼ぶには、何の力にもならない親のため、この先は彼女の成長をただただ見守るのみ(笑)。毎回のレッスンをモニターしながら、今の彼女に必要なもの、今後時間をかけて養っていきたいもの、そんなことを先生と都度話し合いながら、彼女の歩きやすい道を少しだけ整備してあげる。そんな時間になりそうです。
 

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