娘が5年間お世話になった英会話教室の先生が退職されることになりました。週一度のこのアメリカ人男性の先生とのプライベートレッスンを楽しみにしていた娘。年齢が上がるにつれ、社会問題のディスカッションでは意見が食い違うこともあり、白熱した議論を垣間見る場面もありました。とにかく、未就園児だった頃から今まで成長を温かく見守っていただきました。
まだ、この先生の退職について知らない娘。
英検の2次試験が終了するまでは動揺させたくないという先生の計らいで、まだ告げていません。
今回退職をされるというお話しを伺った際、先生から意外な言葉を聞きました。
「これほどまでに僕がYuzyのレッスンに注力できたのは、明確なガイドラインを示してくれたお陰。」
娘の通う英会話教室は、キッズのグループレッスンがいくつか存在する以外には、オーダーメイドのプライベートレッスンがメインの学校。カウンセラーの方が受講者の希望を詳しく聞き、カリキュラム専門の先生が要望をベースに組み立ててくださいます。
「これをやって欲しいという要望はいつも聞くけど、これをやらないで欲しいという要望はあまり聞いたことがなかった。でも、だからこそ、ガイドラインが明確になったんだ。」
娘がこちらのスクールに入会したのは、3歳の誕生日。モンテッソーリ教師養成講座1年目だった母は、とにかく彼女の敏感期の見極めに必死でした。特に読み書きの敏感期に入ってからは、 読みの強化をお願いし、必要以上にスピーキングを引き出すことは望んでいないことをお伝えしました。
週1度しかない英会話教室。プライベートレッスンという、ある意味逃げ場のない時間。プロの先生にすべてをお任せした方が上達は望めたのかもしれないものの、負荷のかかる時間にはしたくなかったのです。
果たして母のとったアプローチが正解だったのかは、今でも分かりません。けれども、こちらの意図を汲み取って、しっかりとレッスンプランに反映させてくださった先生。
「僕たちは教えるプロではあるけど、その子が何を必要としてるか。どういうタイプの学習スタイルが合ってるのか。そんな見極めは、保護者の協力が不可欠なんだ。」
そんな言葉を残してくださった先生とのお別れに、残念でたまらない気持ちになりました。
まだ何も知らない娘。
無邪気に大好きなシリーズのお絵描きなんかしています(笑)。
前向きに次の出会いを楽しみにしたいと思います。