先月誕生日を迎え8歳となった娘。小学2年生の現在は、学校の算数の授業では、「かけ算」の学習をしています。夏休みに九九の暗記という宿題があったため、てっきり2学期は九九の学習をしているのかと思いきや、学校のかけ算のアプローチはまったく違ったものでした。教科書はほとんど使用しない娘の学校。先生によるオリジナル教材を日々いただいてきます。手法よりも概念を丁寧に学んでくるようです。
けれども、モンテッソーリ教育とはやはりアプローチの違う学校の算数。しかし、娘の中では、常にどこかクロスしているようです。小学校でかけ算を学べば、やはり家でも自然とかけ算のおしごとを手に取る彼女。相変わらず、地べたでおしごとをするのが、日課です(笑)。
この日取り組んでいたのは「かけ算暗算板」。今回使用したのは、教師養成講座の副教材であったプリントアウトですが、本来の教具は縦横がそれぞれ10に区切られている板となります。例えば「8×6」であれば、右手人差し指を青の「8」に置き、左手人差し指は赤の「6」に置き、右手人差し指はまっすぐ下におろし、左手人差し指は右にすべらせていきます。
このおしごとを初めてしたとき、彼女が真っ先に気づいたのは「縦と横の軸が同じ答えとなっている部分がある」ということでした。「3×4」「3×5」「3×6」の答えは、それぞれ「4×3」「5×3」「6×3」と同じであること。俯瞰的に見ることで、九九の暗記の時には気付かなかった部分に新たな発見がありとてもエキサイトしていました。
モンテッソーリ教育の素晴らしさは、この「発見」があること。与えられた情報をただ機械的に暗記することとは異なり、自らが何かを見つけ、そこに喜びの感情を乗せることのできる素晴らしい体験だと感じています。
将来的には、暗記は必要的なものだとしても、やはり今は自ら発見していくというプロセスを楽しんでもらいたいと心から願っています。