9月は我が家の新年度。モンテッソーリスクールにならい、家庭でも5つのグレートレッスンの提示を行っています。子どもの家でも、グレートレッスンのお話は様々な場面で聞いてきた娘。ある意味、母より詳しい部分もあり、「持ちつ持たれつ」の関係ですが(笑)、宇宙の話は何度聞いても楽しいようです。
この日は太陽と地球の比較をしてみました。太陽は地球よりも109倍も大きいということを表すため、決して正確な比率ではありませんが、娘のボールとビーズを比較。こんな見方をすると、広大な地球が実は、宇宙規模でみると非常に小さい星だということを再確認したようです。
かつての母は、こんな提示をする度に、どこか一つでも多くの知識を与えようと意気込んでいました。
「太陽はね、水素とヘリウムというガスのかたまりなんだって。」
「表面温度は6,000度でね…。」
「核融合っていう現象が起きるとね…。」
当時、まだ小学校入学前だった娘の顔には❔マークがいくつも並んでいたに違いありません。
けれども、モンテッソーリアンの講師の行う5つのグレートレッスンの手法を学んで驚きました。
”Less is more."
(少ないほど、多いということ)
モンテッソーリ女史の提唱した5つのグレートレッスンは、細かな知識を注ぐことを目的としていません。子どもたちにこの宇宙を与えること。フレームワークを与え、その中で自身が興味を持ったことを掘り下げていけるような仕組みがその中にはすでに出来上がっています。頭に残るようなドライファクトを注ぐよりも、心に残るような空気感を与えたい。いつもこのグレートレッスンと向き合うたびに、感じています。
「えっ、太陽っていつできたの?」
「太陽の中身ってどうなっているの?」
「それで、太陽って…」
グレートレッスンの後には、そんな言葉が飛んでくること間違いなし(笑)。知識を与えたのではなく、次の扉の鍵を与えることができた瞬間なのかもしれません。
Upper Elementaryに入り、リサーチの仕方について深く学ぶ時間が続いています。せっかく、子どもがあるトピックに興味を持っても、そこから上手く広げられないのが母の目下の悩みでした。けれども、ステップバイステップのモンテッソーリ教育。リソースとなる文献の使い方から、インターネットリサーチの仕方まで細かくアクティビティーが用意されています。
母の学びの時間も、なかなか絶えそうにありません(笑)。
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