この日持ち出したのは、「たし算板・定規」といわれるもの。縦12マス、横18マスのたし算板と赤と青の板が9本ずつ木箱に納められた定規のセットです。たされる数は青い定規、たす数は赤い定規を使用します。国内の教師養成講座では10が上、1が下となるようですが、母の学んだ海外コースでは下記のような並びをしています。
あらかじめ、問題を作成しておいて、娘が解くという形もできますが、我が家の場合は、ほぼ娘主導。お手製簡易ノートを用意し、その日にやりたいことを、気の向くままに書き込んでいきます。
「えっ、今日はそこから?」と驚きましたが、最近忙しい小学校生活の中で「丁寧」がキーワードになっている我が家では、娘も丁寧に一から出発したいことがたくさん。本当に「1+1=2」なのか、「1+5=6」なのか、このたし算板を使用して確認するようです。
ここでは「1+7」を調べている様子。たされる数の「1」である青い定規を置き、その横にたされる数の「7」を置いてきます。そして答えの赤字部分を確認するという具合です。
ここで行っているのは「8」という数字は何種類の組み合わせがあるかというもの。「1+7」と「7+1」は同じなので、下にずらしていきます。それぞれたす数字、たされる数字が違っても、答えはすべて「8」になるということを、視覚的にも触覚的にも確認できるところが、やはり娘にはとてもしっくりくるようです。異なる数字でも、それぞれ組み合わせがいくつあるのか、細かく調べていけるところが、やはりまだ1年生。大人のように「早く・楽に」といった感覚はまだ持ち合わせていないようです^^;
小学校で同じ概念を習うことはあっても、当たり前の如く、皆、暗算でできてしまうため、なかなかこれほどまでに時間を使うことはないのかもしれません。けれども、この暗算の操作をしてただ通りすぎるのではなく、自分の手を動かしながら確かめてみたいという娘を見ていると、これも幼児の頃に慣れ親しんだおしごとがあったからだと感じます。
計算の答えを導くだけではなく、数の世界を楽しむこと。
そんな世界に没頭する彼女を見ると、限られた時間の中でも、やはりホームモンテッソーリの時間はなるべく確保していきたいと思います。
タイムマネジメントはこれからも永遠の課題です^^;
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