モンテっ子は集団行動が苦手!? | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

娘の幼稚園探しを始めたとき、まず候補に挙がったのがモンテッソーリ園・子どもの家でした。当時はまだモンテッソーリ教育と出会って間もない頃。それでも、この教育法に一目惚れしていた母は、ぜひ娘にモンテッソーリ教育を受けさせてあげたいと心から願っていました。
 
色々と調べていくうちに出会ったフレーズ。
 
「モンテッ子は集団行動が苦手」
 
確かに園のカリキュラムを見ると、他の園と比べて一斉活動の時間は圧倒的に少ない印象。一人黙々とおしごとをする時間が長く、これでは協調性が育たないと言われても無理はない。当時、そんな風に考えたことを記憶しています。
 
しかし、これがいかに安易な考え方であったかということに気付くまでは、そう時間を要しませんでした。けれども、結局はモンテッソーリ園とは縁がなかった我が家。一斉活動を主とする幼稚園へと通うこととなります。
 
あれから3年。周りには国内外を含め、モンテッソーリ園を卒園したお友達が何人かいます。集団行動に苦手意識を持っている子は誰もいません。また、幼稚園年長の夏に娘の幼稚園へと転入してきたお友達も海外のモンテッソーリ園卒でした。初めての日本の生活。まして、一斉教育の幼稚園。けれども、「個」が十分に育っているお友達は、あっという間に順応。それよりも、モンテッソーリ園で「他者への配慮、環境への配慮」をしっかり身体で吸収してきた彼女は、人一倍周りを尊重する気持ちが強く、クラス全体に良い気を運んでくれた印象さえ受けます。
 
「個」を尊重するモンテッソーリの幼稚園。
なぜ「集団」ではなく、「個」なのか。
 
これは、あらかじめカリキュラムが存在した訳ではなく、この時期の子どもたちの自然な発達の流れがそうさせているのでしょう。出来ることが一つずつ増えていくこの時期。色々なことに関心を持ち、主体的に関わろうとしていく時期です。自己への配慮、社交的なふるまい、環境への配慮。これらを幼児期にじっくりと学んだ子どもは、小学生になって、グループ活動や集団行動が増えても、驚くほどスムーズに適応していくといいます。「正常化」された子どもたちは、個が育っている分、どんな環境でも上手く順応できるのでしょう。
 
逆にしたいことが満足に出来ず、自分自身としっかりと向き合う経験が少なかった子どもは、集団の中でも居心地の良さを感じるまでに少し時間を必要とするのかもしれません。
 
この「個」「集団」「環境」という概念は、後のモンテッソーリエレメンタリーの平和教育へと繋がっていきます。最近、この平和教育プロジェクトが着々と進んでいる我が家・・・。
 
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またそんなこともいつか記事にしてみたいと思います。.:*・゚
 

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