「間違いを指摘しないこと」という記事にて触れた通り、モンテッソーリ教育を知ったことで、子育てが一変した母。当時2歳だった怪獣のような我が子の心が読めず、子育ては正直楽しいものではなく、どちらかといえば辛いものでした。
「間違いを指摘しないこと」に続き、心から知って良かったと思えることのもう一つに「子どもの邪魔をしないこと」があります。当初、教師養成講座にてこのトピックが上がった時・・・
「子どもの邪魔をする親なんている?」
と、これまた軽く考えた母。すると、講師が続けます。
「子どもの邪魔なんてしないと思った人!子どもが何かを一生懸命やっている時、本当に邪魔をしていない?」
「一生懸命やっている最中に、わざわざ親が邪魔をするって?」など、完全に他人事のような感覚でいた母。
すると、講師が一つのキーワードをあげました。それは「褒めること」。
褒めることが、子どもの邪魔となるというのです。
賞も罰も必要としないモンテッソーリ教育。「褒める」ということにおいても、非常に慎重です。子どもの肯定感を育てるつもりで褒めたことが、実は邪魔となっていたという事実。
「ママ、これでいい?」
「ママ、どっちがいいと思う?」
そんな言葉が子どもから出てきた時は、「褒めること」に頼った子育てをしているケースがあるとモンテッソーリアンの講師は言います。
良い子が良い子でいる理由は、怒られたくないから。
もしくは、褒められたいから。
ドキッとしたことを今でも覚えています。
モンテッソーリ教育と出会って間もない頃。娘は間違えることを非常に嫌がる傾向がありました。間違うことで、怒られると思ったのか。間違えると褒められないと思ったのか。もしくは両方だったのか。褒める子育てに頼ってきた結果だったのでしょう。
けれども、母がこの教育法を少しずつ知るにつれ、娘自身にも変化が起きました。それは、間違えることを恐れなくなったこと。結果、驚くほど積極的になりました。そんな変化の理由は、分かる気がしています。母自身が、娘に間違えないでほしいと以前ほど願わなくなったこと。出来ないことの先には楽しみがあることを知ったこと。
「以前ほど」と書いた理由は、決して100%ありのままの娘を受け入れられるようになったとはまだ言い切れないからです。でも、新たな一歩は踏み出せていると信じています(笑)。
「子どもの邪魔をしないこと。」
気が緩むと、ついつい邪魔をしがちな未熟な母。
しっかりと肝に命じたいと思います^^;