ノルマなしの生活 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

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年が明けてから、娘の1日の時間の使い方が変わりつつあります。昨年までは週の半分以上は英語に費やしていましたが、今年に入り、英語は最低限。宿題をささっと済ませ、本読みもほぼ1日1冊のペース。動画視聴もあまりしていません。
 
昨年は英語に費やした時間が非常に多かった我が家。保持教室を変わったことで、課題の量が増えたということが大きな理由ですが、とにかく英語と丁寧に向き合うよう心がけてきました。けれども、丁寧に向き合えば向き合うほど、娘の自由時間が減ってしまう。でも、その分英語は劇的な成長を遂げました。
 
果たして今の彼女に必要なのはどちらなのか。
 
母を悩ませます。
そしてもう一つ母を悩ませたのは、娘は母の選択をいつも受け入れてしまうこと。6歳ともなれば当然自分の意思はあるのですが、
 
「子どもは親に付き合ってくれちゃうのよね。」
 
3歳の頃通っていた子どもの家の園長先生の言葉が蘇ります。
 
今年に入り、娘の1日のスケジュールを完全に娘に任せてみるようにしました。
 
「ほら、宿題やった方がいいんじゃない?」
そう言いたいのをぐっと我慢して、保持教室前日に慌てて向き合うのを覚悟。娘主導の時間を過ごしてみています。
 
1週目。前日に慌ててやり残した宿題と遅くまで向き合いました。普段だったら間違えないであろうスペルミスのオンパレード。眠いときの宿題は意味がないと自分自身が気付いたようです。
 
2週目。宿題は分散することを心がけた様子。でも、本来であればもっと辞書を引くべきところを時間がなかったり、やっつけ仕事になった部分もありました。
 
3週目。驚いたことに、保持教室が終わったその日の夜、宿題に向かい始めました。後からやろうとすると忘れてしまうとのこと。少しずつやり方のコツを掴み始めているようです。
 
それ以外に、金曜日に幼稚園から持ち帰る復習ノート以外は、ノルマがゼロの我が家。すべて彼女の時間です。これからの小学校生活を思えば、やっておいて損はないことが沢山あるのでしょうが、娘に必要なものは自分自身が一番良く知っている。原点に返りつつあります。
 
「まちがった教育は、いわば子どもを暴力的に抑えつけることによって、人間の心の奥深くに、エゴイズム、思いやりのなさ、極度の所有力や権力欲、憎しみの萌芽を植えつけてしまい、その結果として人間はもはやそれからのがれることができなくなる。」(P・オスワルト、G・シュルツーべネジュ編『モンテッソーリ平和と教育』エンデルレ書店、1975年、4頁)
 
日本モンテッソーリ協会のマリア・モンテッソーリ没後50周年記念の学会誌にて松浦公紀先生(『平和教育としてのモンテッソーリ教育』)が引用されていた言葉。子どものために良かれと思ってやったことが、裏目に出てしまうとき。思い出さずにはいられない言葉です。
 
彼女が主役となれる人生。最近そんなことばかり考えている母。娘が本当にやりたいことに没頭できる環境作り。小学生を前に、もう一度色々と考えてみる必要がありそうです。
 

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