子どもと3つの学びの段階 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

「Yuzy、ママと一緒におしごとしようか。」
「うん、プリキュアの変身ごっこが終わってからね。」

とことん振られ続けた日々。けれども、こんな日々も案外すぐに終わりが来るとは当時は予想もしていませんでした。英語スクールの宿題や幼稚園の復習など、平日はそれなりにノルマがある娘。そんな中で、1日のうち、平均すると15分程度にしかならないおしごと時間は束の間の休息のようです。

そして面白いのはおしごとの選択の仕方。一時は、新しいおしごとばかりを求め、あまり「繰り返す」ことを好まなかった時期もありました。けれども6歳となり、最近選ぶおしごとは、幼稚園でその日に行なってきたものを自然と家庭でやりたがる傾向にあるようです。

娘の通う附属幼稚園では、小学校受験でしっかりと準備してくるお友達たちと足並みが揃えられるよう、1年ほどの先取りをしています。今学期に入り学習しているのは図形。幼稚園で触れるだけでは物足りないのか、帰宅すると幾何学立体を取り出す日が多くなりました。

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この日、娘のおしごとを見ると、行なっているのは「形当てゲーム」。目をつぶりながら、幾何学立体を触り、特徴を口にしながら、名称を再生するというものです。これは幾何学立体のおしごととしては基本中の基本。母の準備した発展形のおしごとも隣に用意されている中、彼女が選んだのはこのゲーム。

でも、そんな姿を見ながら、今彼女に必要なのは立体を「探る」時間なのだと感じました。

我流になりながらも、モンテッソーリ教育と向き合いながら強く感じていることがあります。それは、子どもの学びには段階があるということ。あくまでも母が個人的に感じていることですが、娘の場合は、3つの段階を経ている気がします。

第一段階:「知る」
第二段階:「探る」 
第三段階:「得る」

まずおしごとを提示してもらった時が「知る」第一段階。そして、そこから自分がこころゆくまで教具と関わるのが「探る」という第二段階です。これが十分出来たときに初めて自分のものとして「得る」という第三段階にやってくるのでしょう。

子どもに何かを教えるとき、ついつい知ったらもう知識を得ていると勘違いしてしまい、この「探る」という第二段階を飛ばしがちになってしまう我が家。けれども、この探る時間こそが、娘にとって本来必要な時間なのだと感じます。そしてこの探る時間が彼女にとってどれくらい必要なのかは、彼女のみが知ること。だから、3歳の頃に触り始めた幾何学立体と未だに彼女が関わるのは、この「探る」時間がまだ必要だからなのかもしれません。

娘が行なうワークの中で間違えた部分を見ると、「探る」ことが出来ていないからだと感じます。何度も知識を行ったり来たりさせ自由に探求する時間があって初めて「得る」ことが出来る。この経験なしに「合っている・間違っている」と判断されてしまうのはフェアーではないとここ最近よく感じています。

母の準備したおしごとには目もくれず、ひたすらやりたいことに励む娘(笑)。
誰にも止められません^^;

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