「必須」のバイリンガル育児、「選択」のバイリンガル育児!? | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

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先日6歳を迎えた娘 。この6歳という年齢は、小学生を迎える年とあってか、何かと線引きされることが多いように思います。言語教育においてもよく聞かれる 「6歳までの言語環境が今後の言語生活の土台となる」というフレーズ。英語と日本語の間でフラフラしてきた我が家は、豊かな言語環境と呼ぶには程遠い環境ですが、それでもなんとか娘の中で二言語が根付きつつある気がしています。まだまだ足りないものだらけでも、英語が当たり前にある環境に持っていくことができたのには、理由があった気がします。

「選択」のバイリンガル育児。

保持教室に通い出してから、帰国子女のお子さんたちと触れ合うことが多くなった娘。親御さんたちともお話をさせていただく内に、同じバイリンガル育児を目指していても、帰国子女のご家庭との決定的な違いがあることに気付きました。それは、我が家にとってのバイリンガル育児は「選択」であったということ。

日本人の家庭に生まれながらも、海外で生活をしてきた帰国子女のお友達。現地校では英語を、家庭では日本語を。彼らにとっての「バイリンガル育児」は必須。英語圏に住んでいたお友達は、一歩外へ出れば、英語のシャワー。国内でバイリンガル育児を目指す者には、羨ましい環境です。でも、実際彼女たちを知ると、「必須」だったからこその悩み、ダブルリミテッドへの危惧や、言語を超えたアイデンティティの問題など、国内にいる者には想像しがたい問題も抱えていたことを知りました。

そしてふと気付いたことがあります。我が家がきっと何度も躓きながらも、なんとなく英語を根付かせることが出来たのは、バイリンガル育児が「選択」だったから。だから、上手くいかないときは休憩をしたり、調子が良いときは、ぐっと入れ込んだり、自分たちのペースでここまで楽しくやってこれたのだと思います。

ポイントは「楽しく」。プレッシャーを感じずに、その子にあった環境を用意することで、いくらでも楽しくすることが出来るのが選択のバイリンガル育児。きっとここが国内組の方が自由度が高い部分なのでしょう。ただ同時に、フレキシブルだからこその難しさがあるのも然るべきこと。強制ではないからこそ、モチベーションの維持が難しかったり、英語と十分に触れ合うことが出来なかったり。「環境を整える」ことへの責任は親が担っているからこそ、上手くいく部分とそうでない部分、なかなか一定の成果は出しづらいのだと思います。

この自由さをプラスと捉えるか、マイナスと捉えるか。かつての母は、完全にこの貧弱な環境を「マイナス」と捉えていました。でも、今は違います。我が家においては、「選択」だったからこそ、良かった部分も多かったと心から感じます。じゃあ、もし自分たちが帰国組だったとしたら?もちろん、海外でのかけがえのない経験に心から感謝したでしょう。結局は、どちらでも、捉え方次第なのかもしれません。

「今あるものの中で最善の選択をする」

モンテッソーリアンの恩師の言葉。いつも支えになっています。

「選択」のバイリンガル育児だからこそ出来ること。十分に楽しみたいと思います。

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