モンテッソーリ教育と言えば、まずは「日常生活の練習」。我が家も当時2歳半だった娘に対し、まずこの分野のおしごとからスタートしました。当時は手作りのおしごとを用意したり、100円ショップを覗いては、何か使えるものがないかと物色したり(笑)。けれども、今思い返すと、決して用具を特別に揃えなくても、おしごとはいくらでも出来たと感じます。
例えば、日常生活の練習には『社交的なふるまい』という分野があります。人に会ったときの挨拶の仕方、電話の受け方、くしゃみの仕方、鼻のかみ方。いつか自然と覚えるだろうと思われていることを、敢えて取り出し、提示をしていきます。 実は、この「いつか自然に」と思っていると、案外上手くできないままだったりするんですよね。まさに、娘が今でも鼻のかみ方が上手でないのは、ここに理由があるような気がしています。
最近モンテッソーリ教師養成講座でこんな質問がありました。1歳10ヶ月のお嬢さんを持つママ。そのお子さんと電話の受け取り方の練習をしたそうです。'Hello'は上手に言えても、 'just a minute please''まではまだ言えない女の子。言えるようになるまで提示は控えた方が良いのか、それとも今の段階で提示をしても良いのかという質問でした。
14ヶ月から2歳半までは、1日1日違うと言われているこの期間。昨日出来なかったことが、今日急に出来るようになる時期です。まだ完全な提示は無理でも、もっとシンプルな方法で提示をしていくことが出来ると講師は言います。 実際、0歳から3歳のモンテッソーリ教育は3歳から6歳までの提示を短くしたバージョンであることが多いため、時期を待ってからというのはもったいない!とのアドバイス。
我が家は始めたのが遅かったため、この時期はモンテッソーリ教育自体知らずに過ごしてしまいましたが、でも「時期を待ってから」と思っていると、逃すことが往々にあることを100も承知です(笑)。敏感期を待とうと悠長に構えていて、気が付くと逃していた。おしごとが間に合わなかったということが何度もありました。
そして強く感じることは、