先日、我が家の教具棚 についての記事を書きましたが、
それまでは、系統図も何も考えずに、
■教具棚への並べ方
分野別に分けられた教具棚には、それぞれのおしごとが左から右に向かって易しいものから難しいものへと配置されています。例えば、日常生活の練習の最初のおしごと「空け移し」であれば、粒子の粗いものから細かいものへ、最終的には液体を注ぐという活動ができるようになるよう、それぞれのおしごとがトレーに並べられ、難易度順に配置されています。
多ければ1クラス30名以上いるモンテッソーリ園とは違い、家庭では子どもが限られているため、教具棚にそれほどバラエティー豊かに配置することも出来なければ、必要もないでしょう。ただ、注意しなければならないことは、子どものレベルにあったおしごとを配置すること。かつての母のように、娘のそれを無視して、ただの鑑賞用のおしごとは不要です(笑)。
■おしごとは並べすぎない
教師養成講座で勧められた、最初に並べるおしごとの適当な数は5つほど。あまりにも多すぎると、子どもは圧倒されて選べなくなってしまいます。結果、おもちゃに逃げることが多くなるようです。けれども、慣れてきたら、1つずつ増やしてみる。子どもがモンテッソーリの環境に慣れてくると、後はいくつ出していても、上手に選べるようになってきます。
ホームモンテッソーリ初期の我が家の教具棚に並んでいたものは・・・
●アルファベットの木製パズル
●ひも通し
●ブロック
●くるみのあけ移し
●お米のあけ移し
こんな感じだったでしょうか。それ以外にも、手作りのものがいくつかあった気もするのですが、それが何だったか思い出せません(笑)。当時は、こんなブログを後に書くようになるとは予想もしていなかったのでしょうね^^;
■慣らしおしごとの重要性
モンテッソーリ園でも、慣らし保育と呼ばれる時期の頃には、教具や用具だけではなく、エデュケーショナルトイと呼ばれるパズルやブロックなどの知育玩具が置いてあるところも多く見られます。この時期は、今までの日常からモンテッソーリへの空間の移行の時期。親がモンテッソーリ教育に魅せられ、急に環境を整備してみても、実際子どもがこの新たな空間に慣れるまで時間がかかるということがよくあります。実際に教師養成講座でも、この「時期」を軽視してしまうがために、上手くいかないケースがたくさん見られました。もちろん、我が家も同じ悩みを経験済みです(笑)。
親が張り切りすぎてしまうが故に、悩むことも多いホームモンテッソーリ^^;上手くいくときよりも、いかないときの方が圧倒的に多かった我が家のホームモンテですが、でも上手くいかない時間があるから、上手くいく時間もある。そんな精神で、日々過ごしています。ただ、子どもの成長と共に急にやりやすくなったと感じるときがやってくるのも事実です。これから本格的にホームモンテッソーリをスタートされるご家庭の皆さん。悩ましい時期はあっという間に過ぎ去ってしまいます。今を一瞬一瞬楽しんでくださいね。