この秋から更新頻度がぐぐっと減ったにも関わらず、最近読者登録をしてくださる方がたくさんいらっしゃいます。ありがとうございます。
そしてもう一つ嬉しいことは、これからモンテッソーリを始めてみようと思われているママさんたちからメッセージを頂くことが増えたこと。とにかく膨大すぎるこの情報に、どこからスタートすれば良いか分からないという声もよく聞きます。
■憧れは強いけど、上手くいかないモンテッソーリ
まさに我が家もそうでした。関連書籍を読んでは、この教育法に惹かれ、即実践してみたいと思うものの、実際は何からスタートすれば良いのか分からない。空け移しだったり、シール貼りだったり、準備はしてみたものの、全然上手に出来ない娘にイライラするだけ。そして、自分の提示のお粗末さに、これまた愕然としてしまう・・・。そんな暗黒時代がどれほど続いたでしょうか(笑)。
モンテッソーリ書籍に出てくる、お子さんの真剣な眼差しや、集中現象だとはっきりと分かるような写真の数々を見ると、もううちなんて親子でダメダメ。あまりにもかけ離れた本来のモンテッソーリ教育とのギャップに、ネガティブな感情だけが渦巻き、こんなんならモンテッソーリ教育なんていっそう出会わなければ楽だったのに・・・そんな風に願ったことは一度や二度ではありません。
■多くを望みすぎていたおしごとのあれこれ
でも今振り返ると、あの頃は一度に多くのことを望みすぎていたのだと、気付かされます。「モンテッソーリ教育と出会えたこと」「新たに得た知識や理論」「準備したおしごと」「提示練習の時間」などなど。一つ一つの側面を考えると、それだけで満足感を味わえることのはずなのに、娘が上手くできないおしごとの「スキル」ばかりに目が行き、それまでの過程を全く無視していたことを感じます。どこか早く出来ることになることが良いことと考えがちになってしまっていた当時。モンテッソーリ教育が目指しているのは、もちろん"faster is better"ではありません。その子にとっての最適のペースを探し、それ以上に急がせるべきではなく、目指したいのは集中して楽しむことが出来るペース。
■結果ばかりを追い求めた結果・・・!?
そして当時の母の何よりもの失敗は、スキル獲得にばかり目が行ってしまったこと。それ以上に必要だったのは、提示をしっかりと見て、順序を学ぶこと。空け移しでたとえこぼしてしまっても、シールが所定の位置からはみ出してしまっても、「見て理解する」ことがしっかりと出来ていれば、このスキルの部分は後から自然と付いてきたのでしょう。まさに、結果だけを追い求め、過程を無視した結果、ネガティブな循環からなかなか抜け出せなかったのかもしれません。
・・・最近は、あの頃の「熱意」は若干消えつつある母ですが(笑)、だからこそ、もう少し余裕を持ってこの教育法と向き合うことができるようになってきました。3歳の頃は、ぬりえが少しでもはみ出すと、修正液を要求する娘でしたが、5歳にもなると、色塗りもこれほど適当になります^^;