帰宅すると、自らテーブルセッティングを行い、上手に切り分けてくれた4歳児。翌日には、ばぁば宅にまでお届け(笑)。日頃、なかなか見られないお姉さんぶりに、ちょっぴり驚いた母でした。同時に、自ら台所に立つということが、どれほど子どもにとって楽しいことなのか、改めて悟った時間でした。
モンテッソーリ教育を実践されている方なら、一度は手にしたことがあるであろう、こちらの書籍。我が家も購入したのは、娘が2歳の頃だったでしょうか。一読して、大変共感したものの、どこか敷居が高く、なかなか積極的には実践することが出来ずにいました。
坂本廣子の台所育児―一歳から包丁を
モンテッソーリのおしごとは、適宜時間をかけることができても、忙しい中での台所育児はついつい後回しになってしまう。特に食事準備の忙しい時間は、テーブルセッティングなど他の部分の役割を与え、やっぱり台所に立つのは母。そんな日々でしたが、この日ケーキ作りを体験してきた娘の様子を見て、その気持ちは一変しました。
この書籍の冒頭にあるこの言葉。
「手伝わせてみると、こんなに台所仕事が好きだったのかと驚きます。」
おままごとではない、本物だからこそ得られる満足感。そして、何よりも「食べることとは生きること」と言っても過言ではないほどの人間の最も基本的行為だからこそ、そこに自分が参加できる喜びとは、私たち親が想像できないほどのものなのでしょう。
初めてモンテッソーリ育児をしようと試みているママたちに、いつもモンテッソーリアンの講師がアドバイスすることがあります。
「用具や教具がなくてもできるおしごとがあります。それは、子どもと一緒に台所に立つこと。たとえ、子どもが2歳でも、できることはたくさんあります。パンにジャムを塗る、シリアルをボールに入れる、牛乳を注ぐ。こんなことから始めてみてください。」
我が家の台所育児をもう一度見直す時期がやってきたようです。
子どもの「やりたい」の芽を摘まないよう、もう一度しっかりと向き合いたいと思います。
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