前回の「量と数詞を一致させる」おしごとに続き、この日行ったのは「数字と数詞を一致させる」おしごと。常に量物が目で見える形なら良いのですが、実際スーパーに行っても、値札は「数字」。今回はこの数字を紹介する取り組みを行いました。用意したのは、こちらの数字カード。本当は、テンプレートを使用しなくても、教具として我が家に存在するはずなのですが、算数教具は数が多くて見つからないという大失態(笑)。
それぞれの桁により色分けされていて、大きさも異なるため、このように置くことができます。
まずは、前回の量と数詞の一致の確認から。やはりインパクトが大きいのか、普段多くのことを忘れても、今回は全く忘れている気配はありません^^;
そしてお馴染み三段階の名称練習です。「10はどれ?1000はどれ?」と指していきます。すべて数詞が馴染んだと確信した段階で、初めて「これはいくつ?」と聞きます。すると、もう得意中の得意といった顔で答えてくれます(笑)。
そして、最後に「1000、100、10、1」と順に載せていきます。「1(いち)、1(いち)、1(いち)、1(いち)って書いてあるけど、1111(せんひゃくじゅういち)なんだね。」と確認。金ビーズと同じように、数字でも確認できました。
この提示を初めて見たときの、母の疑問点は色分けされた数字。1は緑、10は青、100は赤、1000は緑。どうして、1と1000が同じ色なのか・・・。感覚の敏感期にいる子ども達にこの色分けの仕方は混乱するのではないかと、不思議でした。けれども、1と1000が同じ色でないといけない理由を教師養成講座で学習し、目から鱗。
算数教育の前に位置する感覚教育。これがすべて繋がっているということを、ここで目の当たりにします。感覚教具は数値化されていない感覚に訴える量で構成されています。けれども、でたらめに作られているのではなく、自然数の比でしっかりと構成されているのが特徴です。
例えば長さの棒の一番短いものは10cm、最長は100cm。1:10という比から、10を意識させる形がこの長さの棒には含まれています。この棒状の形と言えば、金ビーズでは10。
そして茶色の階段では、変化するのは、面の部分。一番細い角柱の面積は1cm²、一番太い角柱の面積は100cm²。長さの棒と同様、100を意識させる形がこの茶色の階段には含まれています。そしてこの正方形の形は、金ビーズでは100。
最後は、ピンクタワーの登場です。最小のものは1cm×1cm×1cm=1cm3、最大のものは10cm×10cm×10cm=1000cm3。ここまで来るとお気づきの通り、1000を意識させる形がこのピンクタワーには含まれており、この立方体の形は、金ビーズでは1000。
もちろん2歳で初めて感覚教具に触ったときには、後にこんな形で算数教育へと繋がるとは予想だにしませんでしたが、後に出会う教具の中で、このように繋がっていくということを知ったときは、鳥肌が立つ思いでした^^
大人になっても、数の形は3つのみと言うことにすら気付かなかった母。棒状の形、正方形、立法体が続いていくのだと思うと、なんだかこれから娘が出会う「数」に浪漫すら感じます(笑)。これからが、楽しみです。
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