5月もそろそろ終わりを迎えようとしているこの時期。幼稚園に慣れてきた分、お友達同士、上手くコミュニケーションが取れない部分も出てきているようです。詳しく聞いてみると、娘も例外ではない様子。大の仲良しのお友達とも、お姫様ごっこの際、お姫様を譲り合うことができず、ちょっぴり嫌な気分になったとのこと。そして、登降園が一緒のお友達とも、ちょっとしたことで、お互い悲しい気分になったこともあるようです。それでも、毎日の登園が楽しくて仕方がない様子の娘。きっとこんなほろ苦い経験もしながら、日々成長してゆくのだと思います。
「平和教育」を目指したモンテッソーリ。二つの世界大戦を経験し、政治力を駆使すれば、争いごとを割けることができたとしても、彼女が最も大事としたのが「個の心の中の平和」。国という集団を作る個の中に、それぞれ平和が保てれば、それが平和な人間社会へと繋がると考えたようです。
自分自身の中に平和を見つけることができれば、子どもはもっと他人に優しくしたり、分かち合う心が生まれるのだと思います。これは大人も同じことですが、自分自身が満たされていないと、どうも他者との繋がりは生まれにくい。ひとりの人間として成長するだけでなく、社会の一員として成長すること。環境の一部として"seamless part"(継ぎ目のない部分)となっていくことが、子どもが日々向かっている方向なのだと思います。
平和教育を重視するモンテッソーリ教育の中には、それに関連した活動や概念がいくつも存在します。例えば、日常生活の練習で行う「はさみの渡し方」「ほうきとちりとりの使い方」「注ぎ方」など。他人に安全にはさみを渡すことが求められるのはもちろん、汚れてしまった自分の周りを掃くことで、他者にも気持ちよくその部分を共有してもらう。液体を注いだ後の注ぎ口を布巾でさっと拭くのは、次に使う人への配慮。
こんな部分ももう一度見直しながら、今週は娘と共に思いやりについて、もう一度考えたいと思います。
読み聞かせも、今週は思いやりをテーマにかき集めてみました。娘が3歳の頃よく読んだレオ・レオニのこちらも引っ張り出してみました。
ぼくのだ!わたしのよ!―3びきの けんかずきの かえるの はなし
"It's Mine!"というフレーズが何度も耳に残る原書はこちら。お陰で当初彼女は"It's Mine!"を口ずさむようになってしまい、ちょっと予期した方向と違う方向に行ってしまった苦い記憶も^^;
It's Mine!
ちょっぴり4歳児の胸に響いてくれる何かがあれば良いのですが・・・^^;
平和教育というとどこか壮大な感じを受けますが、「思いやり週間」と題すると、我が家でも出来そうな気がしています。最大の目的は、思いやり週間をきっかけに、娘の心の中にベースを作ること。母も一緒に心がけたいと思っています^^
姉妹ブログ「Yuzyな日々~今日も楽しく親子英語~」細々と更新中^^;