なんだか変なタイトルですが、日頃の我が家のおしごとの準備の仕方について、少しご紹介してみたいと思います。
日本の学校教育のように決まったカリキュラムが存在する訳ではないのがモンテッソーリ教育。それぞれの子どもの興味と能力に合わせ、究極のオーダーメイド教育と今まで何度も書いてきたと思います。
けれども、実際には、特に言語教育や算数教育の知的教育分野に入ってくると、系統図は存在し、一つのスキルをマスターしてから次へと移行する鉤の手の原理で繋がっています。数の紹介を行なっていない子どもに、いきなり十進法から入っても理解ができないといった具合です。
そんなモンテッソーリ教育ですが、我が家の場合、この系統図の進め方とは別に、大事なのは「観察ノート」。モンテッソーリ園では取り入れられていますが、家庭の場合、使わないご家庭も存在するかもしれません。
母自身も、以前は実際の提示や娘を見守るだけで精一杯で、なかなか記録を取る部分まで、できませんでした。実際モンテッソーリ園でも提示をする先生と記録を取る先生は別の園も多いかと思います。
けれども、最近は覚えている範囲内で、後から記録を残しています。ポイントは「覚えている範囲内」ということ。本来は、すべて書き記すことができれば良いのですが、なかなかそれはできないため、いわば観察のハイライトを残すというのでしょうか。
例えば、数日前の記録によると・・・。
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日常生活の練習
●縫いさし (一針目が表裏逆、最後の玉留め忘れ)
言語教育
●ピアノ歌詞カード (「な」「ら」の書き順)
●Oxford Reading Treeのリーディング ("me""my"の区別が難、"picture"の読み間違い)
文化教育
●台湾 (幼稚園の先生のご主人が台湾出身)
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など、至ってシンプルな記述です。
そして、敢えて分野別に記していますが、娘が活動している段階では、あらかじめ決まっていたメニューではないため、「おしごと」の感覚はないはず。後から振り返ってみると、案外バランス良く分野ごとに振り分けることができます。
■課題のリスト、観察ノート
この時の縫いさしは、母が用意した図案ではなく、自分で図を書くところからスタートしました。順調に完結するかと思いきや、一針目を表裏と間違え、自己訂正。そして、縫う作業は問題なくできても、最後の玉留めをし忘れたまま。
お次は、ピアノの歌詞カードを自分で書き始めました。見ていると、「な」「ら」の点を最後に打っている!砂文字板で練習していたときは、できていたことが、少し時間が経ち、マスター済みと思っていると、できなくなっていることがあります。
そして、日課のORTのリーディングでは読み間違いの単語もちらほら。
最後の文化教育では、幼稚園にて担任の先生のご主人が台湾出身という話を聞き、台湾って国がどんな国なのか興味津々だった娘の記録。
■ここから「おしごと」が誕生
こんな観察ノートを元に、次のおしごとを作り出していくのが、母の役目です。
縫いさしに関しては、新しい図案が用意されていなかったことを受け、自分で用意した娘。ここは、絶えず準備することが大事だと反省。間違えた一針目や最後の玉留めは、次回の観察のポイントになります。
言語教育は、「な」「ら」のプリントを出勤前に娘に託しました。できると過信せず、まだ砂文字板が必要だと痛感。
英語の読み間違いは、これは日々のリーディングの中で、何度も間違えながら習得していくものだと感じています。
そして、台湾に関してはおしごとを用意。具体的なおしごとの内容は、また別記したいと思います。
以前は、おしごとというと、繋がりも持たせず、ただ娘にやりたいことだけをやらせていた母。けれども、観察ノートを使うことで、何を必要とし、何がやりたがっているのか・・・。ちょっぴり前よりは分かるようになってきた気がします。
出発点はいつも子どもであるモンテッソーリ教育。
なかなか頭では理解していても、実行することが難しいのですが、少しずつ今日も前進していきたいと思います。
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