モンテッソーリ教育といえば、常に具体から抽象への流れが特徴。これを意識することで、良い援助ができるといいます。まずは、具体物に出会うことが大切。けれども、モンテッソーリ教育の素晴らしい点は、いつも具体の段階に子どもをとどめることなく、抽象へと向かっていくという点。けれども、これも段階を追っての話。できることなら、なるべく具体を見せてあげる!それがベストなようです。
けれども、中には具体が見えないものもあります。例えば、今回のおしごとの「懐中電灯」。スイッチ一つで電気が点いたり消えたりするのは、幼児にとってはマジックのようです。
けれども、今回のおしごとは懐中電灯の中身を見てみる!
こんなトレーを用意しました。
懐中電灯をよーく見ると、中が透けています(笑)。
OHM スケルトンライト CP-001 クリア
そう、今回の目的は、どのようにして電気が点くのか。色々な部品が集まって一つを成しているということを学習します。
そして、トレー左に載っているのは「コントロールカード」と呼ばれるもの。懐中電灯の組み立て方を、一つ一つ順に沿って写真を撮り、娘が一人でも組み立てられるようにしたものです。
教具棚からトレーを運んだら、まずは懐中電灯の紹介。電池で点灯することも知っていて、ちょっとビックリ。(中身がすでに見えたから分かったのかな^^;)
そして点け方、消し方が分かると、早速部屋を暗くして、教具棚の探検に出かける娘(笑)。
さぁ、懐中電灯の灯火を十分に堪能した後は、懐中電灯から電池を取り出し、パーツに分けてみます。そして、コントロールカードを見ながら、再度自分で組み立て開始。
コントロールカードがあると、大人に頼らずして、自分で手順が分かるため、できたという満足感につながるのだと実感。
無事、組み立て終わり、ライトが点くか自分で確認してみます。
点灯が確認できると、今度は電池一本でも点くのか確認をし始めた娘。ここにあるすべてのものを、その通りに設置しないと、ライトは点かないと気付いたようです。
こんなちょっとした提示で、科学者気取りの3歳児^^;
「でんちはいっぽんじゃだめなんだよ。」
自分の考察した原因と結果をパパにいちいち報告している姿が印象的でした。
今回の興味の中心は、やはりスケルトンタイプの懐中電灯を用意することで、子どもが中身を見ることが出来ること。子どもは、通常中身を想像すること自体が難しいといいます。今回の提示で、ちょっぴり具体から抽象への橋渡しになったかな^^;
そして、この日、Yuzy家では、パパ主催の肝試し大会が開かれました。電気を消し、部屋の扉を閉め、懐中電灯一本で過ごした家族3人(笑)。娘は「こわい~」と連発しながらも、「もっと~」と大はしゃぎ。これから夏に向け、少しでも涼しく過ごすために、頻繁に出番のありそうな懐中電灯です^^;
ご訪問ありがとうございます。また遊びに来ていただけると嬉しいです。
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