遅い夏休みを取得して、ジクサー150で能登半島ツーリングに行ってきました。
出発前日までの計画では、
初日は金沢駅近くで宿泊とし、そこまであちこち立ち寄りながらツーリング、
2日目は能登半島を一周し宿泊、
3日目に帰宅
と考えていましたが、2日目能登半島一周を終了した時点でまだ体力があったことと、夜の方が移動するのが早いということで、その日そのまま帰宅することにしました。
最終的に1泊での能登半島一周ツーリングとなり、それも全て下道だったのでかなり駆け足になりました。
#下道とは有料道路を通らないという意味です。
・全走行距離 1,144Km
・燃料消費量 20.04L(3,091円)
・燃費 57.1km/L
ハイアベレージ走行が多かったので、燃費はこんなものですかね。もう少し速度域が低ければ60Km/Lを超えると思われるのですが。
さて、今回のツーリングのスタート直後、最初の信号で停車する時に前ブレーキが効かないことに気が付き、自宅に戻って修理するか悩みました。症状は自動車の倍力装置が働いていないような感じで(ブレーキレバーを強く握ればとりあえず、80%ぐらいの制動力がでる)、また原因がはっきりわからず修理に何時間かかるかわからないので、そのままGoすることにしました。走りながら原因を考えていきます。
<1日目(金沢まで)> 走行距離: 456.3km
上高地までは若いころに行ったことがあるので、今回はそこまでどこにも立ち寄らず、その先から観光地に立ち寄ることにしました。
<2日目(能登一周+帰路> 走行距離: 687.6km
千里浜なぎさドライブウェイ、巌門、トトロ岩、輪島の朝市、千枚田、能登島へ寄り道することを必須とし、あとは走りながら気が付いたところに寄ることにしました。急に行くことにしたので下調べする時間はあまりありませんでした。
それでは写真を見ながら、振り返ってみます。
<1日目>
自宅を朝6時過ぎに出発しました。山中湖手前のいつもの場所で撮影。まだ雨は降っていませんでしたが、今日はこの先で雨が降る予定です。いつも混んでいる246号線や甲府の20号線は今日はほぼ順調に流れました。
小淵沢から茅野の間で雨具を着るか着ないか迷うぐらいの雨に降られました。ジャケットがしっとり濡れたぐらいです。その後は雨には遭遇せず塩尻を越えたあたりから青空が見え始めました。トイレ休憩以外はほぼノンストップで走っています。
昼前ですがお腹が空いてきました。松本電鉄新島々駅を過ぎるとコンビニもなく、しばらく店もなくなりそうなので、少し早いですが道の駅風穴の里で昼食をとることにしました。
人気と書いてあった山賊焼丼を注文し食べました。ボリュームがありましたがお米の味があまりしなかったなあ。
安房峠では旧道を進みます。なぜかGoogleMapでは通行止めのマークがついていました。
でも旧道の入口に通行止めと書いていないので進みました。この通行止めのマークがついていた原因がわかりました。多くの登山者の車が峠て駐車しているからでした。
もしかしたら途中でヘビを踏んだかも。踏んでいたらごめんなさい。
安房峠を越えたので観光をはじめます。まず平湯大滝を見に行きました。
次に新穂高ロープウェイの方にも寄ろうと思いましたが、何があるのかやっぱりわからないのでパス。奥飛騨クマ牧場は休園していました。
その後、飛騨古川駅そばの気多若宮神社に寄りました。このあたりは映画「君の名は」の聖地らしいです。
そしてお決まりの観光地奥飛騨白川郷へ。歩いて白川郷を散策したあと、16時を過ぎたのでメイン道路を走り抜けました。ちょうどお米の実り時期でした。田んぼの回りを歩くとヘビが多いですね。いいところだけど思ったより観光地という感じがしました。
側溝にニジマスが泳いでいました。これ巨大すぎます。80cmぐらいあるのではないでしょうか。右にいる小さい方がよく食べる普通のサイズです。
次は菅沼の合掌造り集落に行ってみました。時間がないので上から見ただけですが、こちらの方が人が少なく良さそうでした。
その後、相倉の合掌造り集落に行ってみました。こちらも駐車場から見ただけですが良さそうでした。
本当はこれから東尋坊に寄ってから金沢に向かう予定でしたが、GoogleMapで見ると往復で5時間かかるということなので諦め、金沢に向かうことにしました。
出発前に予約した金沢駅から少し離れたビジネスホテルに宿泊しました。近くで買ってきたもので夕食を済ませ、ビールを飲んだあと、疲れていたのですぐ寝ました(22:00頃)。
<2日目>
出発は7:15頃です。駐車場を見たら、隣に相模ナンバーの方がおりました。
荷物をバイクに全部積んだままで宿泊しているようです。盗まれる危険があると思うのだけれども大丈夫なのかな。
能登半島一周する前に、金沢駅前で写真を撮ろうと、過去に金沢を歩き回った記憶だけで街中を進んでいったのですが道を間違えました。どこかわからなくなり面倒なので金沢駅に行くのを止めて、千里浜なぎさドライブウェイに向かいます。
さすがに燃費の良いジクサーでもこれから残りの燃料で能登半島一周できないと思うので(現在456km走行)、給油しました。その後、のと里山海道を使って一気に移動します。
ここはみんな速いね。80km/h以下で走りたいと思っているのに。
千里浜なぎさドライブウェイに到着しました。8時過ぎなのでまだ空いています。事前に調べていた通り2kmぐらいしかオープンされていませんでした。ここを40km/hぐらいの速度で駆け抜けました。時々水が流れた跡があるので、そこさえ気を付ければ大丈夫です。
少し上から一枚
その後、のと里山海道には乗ることはせず、能登半島を一般道で時計回りに進みます。
志賀原子力発電所を通過し、その先に巨大な風力発電所がありました。これまで見た中で羽根が一番大きく感じました。それらがよく回っていました。
巌門に到着しました。ほとんど誰もいませんね。歩き回ってもどこに巌門があるのかわからず、途中で聞いてしまいました。入口は遊覧船乗り場の前にあります。
このあたりから暑くなってきました。今日の最高気温は30度を超えるそうです。
機具岩
世界一長いベンチ(サンセットヒルイン増穂)
剱地権現岩(トトロ岩)
名物にしたいみたいだけれども、ここ皆さん素通りしていますね。
千代鳴き砂というところがあったので寄ってみました。海岸を歩いてみた(誰もいない)のですがぜんぜん鳴りません。わからん。
そして輪島に到着。ちょうど昼頃でしたので朝一はほぼ終了していました。ですから通りを外から見ただけです。
白米千枚田。ちょうど稲刈りを始めているところでした。あちこち歩いて良いようなので少し歩きました。ここもヘビが多いですね。田に水が張られた頃に来るのがよさそうです。景色を眺め楽しみながら昼食を取りました。
やっぱりここは上の方から見ないと面白くないですね。
次に、窓岩、垂水の滝をちらっと見学後、能登半島の先端にある禄剛崎の灯台に寄ろうとしましたが、駐車の問題(私道?)から諦めました。
というか後日調べたら灯台への行き方を間違えていました。近くの道の駅に停めてそこから歩いていくのが正解のようです。
その後、青の洞窟というところに寄ってみました。全体的に人工的な感じだったので観光は諦めました。この建物、よくわからなかったのですがあとで調べるとどうもホテルのようですね。
最後に能登島に寄って終わりとします。
島の中は二人乗りのハーレーの後ろをずっと走っていたのですが、彼はコーナーで回り切れず安全地帯まではみ出していました。安全地帯がなければ危ないところでしたね。
その後、見どころがわからないのでGoogleMapで自宅に帰るルートを表示し、山の中を進んでいき能登半島とお別れしました。そして高岡市まで戻ってきました。
さてここからどうしようか。今は17時ぐらい。GoogleMapで自宅までと検索すると糸魚川経由で9時間(01:44着)と表示される。夜の山道を避けたいから8号線を通って糸魚川まで行ってから長野方面に進むルートを選択しています。
今日は既に300kmほど走っていますがまだ体力的に大丈夫そうなので家に帰ることにしました。お土産を買い、給油後、帰路につきます。
糸魚川に向かう途中で、GoogleMapがもっと早く帰れる道がある(40分早い)と表示したので、早く帰りたいのでついそれでOKと押してしまったところ、富山の神通川沿いを上っていく夜の山道越えルートに戻されてしまいました。これは失敗でしたが、これに気が付いたのが遅く、もうそのルートを進むしかありません。
今回は夏の格好(フルメッシュジャケット+半袖冷感シャツ、夏用グローブ)で来ています。昼間はこれで汗ばむぐらいでしたが、日が暮れ山に入ると寒くなりました。神二ダムで1度休憩し、アームカバーをつけたあと、冬用インナーとヤッケをフルメッシュジャケットの中に着込みます。
標高が上がるにつれさらに温度が下がり、道路わきの温度表示が17度になり、この格好でも少し寒くなってきました。これから峠越えをするのですが大丈夫でしょうか。
山越えが始まります。コーナーの先が暗くて見えず、速度を上げることができません。
後ろから車にあおられ始めるので道を譲ります。そして安房峠を上り始めます。ここでは暗いと同時に寒くて我慢できません。1週間前にグリップヒーターを装着していたのですが、シート下に設置した小さなコネクタを外したままでした。一旦途中で停車してそれをつなごうとしましたが、真っ暗なのでシート下がまったく見えません。ものを落としたら拾えなくなるだろうな。
しかたないので、震えながらどうにか安房峠を越えました。その後は標高が下がるにつれ気温が上がっていくのでどうにか耐えることができました。塩尻付近まで戻ってようやくコンビニで2度目の休憩です。そこで夕食とグリップヒーターの接続を行いました。
グリップヒーターを使うのは初めてですが暖かいですね。手先が温まると体も温まるということがよくわかりました。その後、もうふた山越え(小淵沢、山中湖)なければならないのですが、そこはグリップヒーターのおかげで暖かく通過することができました。
塩尻付近での2度目の休憩後は自宅まで一気に帰りました。そして01:15頃帰宅。
さすがに2休憩のみで9時間走り続けたので、首と左ひじ、両膝あたりが硬直してきました。走りながら適度なストレッチが必要ですね。
<終わってみてのいろいろな感想(備忘録を兼ねて)>
・もう何度もロングツーリングに行っていますが、ジクサー150でも全く問題ありませんね。
取り回しが楽なのでどこでも入っていけます。ただツーリングの場合、一日の走行距離は300~400kmに抑えた方がゆっくり観光できて良さそうです。今度能登に行くときは事前によく調べてからゆっくり回ろう(歩きも入れて)と思います。
・私のジクサー150は長距離向けにカスタマイズしたせいもありますが本当に乗っていて疲れません。ただ80km/hを越えると振動で疲れてくるかも知れないと思うので高速よりは下道を使った方が良いと思います。
・真っ暗な山道を長時間ヘッドライト+フォグライトで走行しましたが、やっぱり先が良く見えないということがわかりました。いろいろトライしてみてその理由がわかりました。
一つ目はフォグライトの装着位置が低いことです。もっと上に装着できれば上から先を照らせていいのですが。
二つ目はフォグライトでつけることで手前が明るくなります。そのせいで瞳孔が閉じてきます。そのため、暗いところ(特に進行方向の先の方)が見えなくなってきます。ヘッドライトだけだと瞳孔がより開くことになるので暗いところ(進行方向の先の方)までよく見えるようになります。
いろいろ考えた結果、進行方向の先までよく照らせるようにヘッドライトのバルブをプロジェクター型に変更しようと思います。
・シールドに虫がいっぱいつきました。クリーナーがなかったのでコンビニのお手拭きで拭いたのですが、油膜ぎらぎら状態になってしまいました。そのため、帰路の夜間走行が厳しかったです。
クリーナーを持っていく必要があるということがわかりました。
・このツーリング期間のGoogleMapsの通信は230MBほどになりました。ナビ専用で楽天モバイルを使っていますが1週間ぐらいのツーリングなら0円で行けそうです。
さて、最後に前ブレーキが効かなくなった件ですが一応解決しました。その過程を書きます。
<ツーリング直前にいじったもの>
・ナックルカバーを装着するために、ブレーキレバーを外した。
その際、プッシュロッドがダストブーツごと外れましたので、きちんと元に戻した。
プッシュロッドの固定はダストブーツで行われているようでした。
<症状>
・ブレーキレバーを握ってもブレーキがあまり効かない
今まで30%の力で効き始めたものが50%の力でも効き始めない。
70%の力でやっと効き始める感じ。100%にしてもフルブレーキングにならない。
・不思議なことに2度連続でブレーキレバーを握ると
2度目の時は50%の力で効き始める。
しかししばらくブレーキをかけないと元の効かない状態に戻る。
<ツーリング後に対処してみたこと>
・ブレーキディスクを汚れた布で拭いた記憶があるので、もしかしたらディスクおよびパッドへにオイルが付着したかも知れません。そこでブレーキクリーナーをかけて掃除しました。
→ 改善しない
・エアー混入の恐れはあまり考えられませんが(ブレーキレバーを握ってもふにゃふにゃしていいない)一応エア抜きを実施
→ 改善しない。
・ブレーキレバーとプッシュロッドとダストブーツを一旦外し、再度きちんと元に戻した。
→ 2度実施してみたが改善しない。
<その後、気が付いたこと>
・ブレーキレバーを握るとナックルカバーが少ししなり動く。つまりピボットボルトが少し動いているようです。先日ナックルカバー付属のピボットボルトに交換しました。これは径は同じですが長さが異なります。このため上側の固定力が弱まりガタが生じるのではないかと考えてみました。
そこで、ピボットボルトを純正のものに戻してみました(ブレーキレバーは外さない)。そうしたらブレーキが直りました。そしてこの状態でナックルカバー付属のピボットボルトに交換してみたら(ブレーキレバーは外さない)ブレーキは直ったままとなりました。
ピボットボルトの精度のため、プッシュロッドの中心が微妙にずれていたのでブレーキが効かなかったのかなあ。理由がはっきりしませんが、とりあえず直ったの今後様子を見ます。
#2021.10.30追記
前ブレーキが効かなくなる原因がわかりました。以下の記事にまとめました。