第2章・繁盛させるための基本心得。

3,差別化を狙った商品

 

次に他店との「差別化を狙った商品」ということについてお伝えします。

商品には、先程も述べましたが顕在的欲求・潜在的欲求を解決するものが商品です。

 

差別化を狙った商品とは何処にでもあるものではないので、敵が少ないというメリットがあります。

逆に、他店も同じ商品を扱っていれば、値下げ競争に巻き込まれる恐れがあります。

 

しかし、自店でしか手に入らないものであれば価格競争に巻き込まれない、値崩れしにくいということです。 言い方を変えればオンリーワン商品と呼べます。

 

メニュー面から見た顧客の「顕在的欲求」で差別化を考えると、次のようなものがあります。

◎カットを得意とする店。

◎カラーを得意とする店。

◎ストレートパーマを得意とする店。

◎特殊パーマを得意とする店。

といった「技術力」に重心を置いた対応があります。このような「顕在的欲求」で差別化を図ることが出来ます。

一方、「潜在的欲求」で差別化を考えれば、

●顧客の欲求・要望に対して的確に応えるカウンセリング。

●清潔・衛生の徹底を、顧客に分かるように演出。

●個別対応型の親密接遇。

●アフターフォローの徹底。

といった「おもてなし」に重心を置いた対応があります。

この「顕在的欲求」と「潜在的欲求」は、言い換えれば「本質的サービス」・「表層サービス」に分けることができます。・・・(※これは私の造語であることをお断りしておきます)。

 

この「本質的サービス」・「表層サービス」は「顧客の満足度」を高める上で、どのように作用するのか。「本質的サービス」は、そのレベルを高めても頭打ちになって伸び悩むが、「表層サービス」は、そのレベルを高めることで顧客満足度も高まります。従って、「表層サービス」の充実を図ることが重要となります。

続く