第5章・3,ブランドの種類。
「ブランド」は、幾つかのジャンルに分けて考えることができますが、以下は、その代表的なブランドの分類です。
◆企業ブランド
企業ブランドとは、会社がブランドとなっている場合です。
例として、トヨタ、ソニー、アップルなどがそうです。
◆商品ブランド
商品ブランドとは、商品がブランドとなっている場合を言い
ます。トヨタ・カローラ、ソニー・VAIO、アップル・iPODなどです。
◆スーパーブランド
一般的にブランド品と言われる、高級なイメージのものとして、例えば、ティファニー、エルメス、グッチ、ヴィトンなど。
◆デザイナーズブランド
その商品を手掛けたデザイナーの個性を打ち出したもの。
例えば、ハナエ・モリ、コシノジュンコ、ジョルジオ・アルマーニなどが挙げられます。
◆ナショナルブランド
ナショナルブランドとは、メーカーが有するブランドで全国的に認知されているもので、アサヒドライなどがあります。
◆プライベートブランド
スーパーや百貨店などの小売業が、独自に開発した商品で、名前やマークをつけて所有・管理するブランドのことを指します。
美容サロンが目指すブランドは、この「プライベートブランド」です
このようにブランドは幾つかのジャンルに分けることができ、どのブランドでもそれぞれに力を発揮します。
人間には様々な欲があります。その欲の大半は他者との比較です。他者との比較を始めた人間は、自分の意思には関係なく、他者より劣らない自分であるための欲を満たしたくなるのです。
つまり、「物を買うという行為」は、自分にとって必要な物を補うためでなく、「自分らしいライフスタイルを示すため」へと変化しています。
先の時計で言えば、時刻を確認するための時計ではなく、自分らしさを表現するための時計であり、他者とは違う「自分であること」を誇示するための時計です。
これが「儲かるサロン経営」を後押ししています。
このような時代だからこそ美容室の「ブランド化」が必要です。
つまり、ブランドをマーケティングの基盤とし、従来のマーケティングを組み立て直し、より「儲かるサロン」を目指します。
では、どのようにして「ブランド化」を図るか。「情報を集め。資金を準備し。宣伝して集客し。固定客化」を図らなければなりません。
今、こうした経営戦略が驚くほど推進し易くなっています。原因はSNSの普及です。
その事例として、
◎田舎の一軒家で一人で質素に高料金美容室を営んで、優雅な美容師人生を楽しんでいます。
◎ビルの10階に一人で会員制美容室」を営んで、
優雅な美容師人生を楽しんでいます。
小さなサロンの「ブランド化」の成功事例が多いですが、この原因の一つとして社会環境の変化が考えられます。
続く