山梨県立大学で講義をして参りました。
劇団くすのきの高塩景子さんが担当する「グループワークと自己表現」という授業のゲスト講師として呼んで戴き、妖怪授業を実践しました。
こちらの大学で講義をするのは4回目。以前お邪魔したのはコロナ前でしたので、実に3年ぶりの山梨となりました。
ようやく対面での講義が戻って来ましたが、3年前にはたくさんいた外国人留学生の姿はなく、生徒数も少ない印象でした。
ですが、実習で欠席の生徒を除き全員出席、遅刻もなければ、あらかじめ伝えていた持ち物を忘れている生徒もいませんでした。
最初にパワーポイントを使って妖怪に関する簡単なレクチャーと、後半にやる「妖怪作り」の説明をしました。
話を始める前に、妖怪のことが好きな人がいるかどうか聞いてみたところ、1人も手が上がらなかったので😅少し心配でしたが、講義自体はとても熱心に聞いていました。
パーツは山梨県の生き物や物産にしてみました。
このコラージュ形式は、もともと小学校や特別支援学校で、1時間から2時間の授業で実施することを想定して採用されました。
自分で絵を描いて表現できる人は、どんどん新しい妖怪を生み出してくれてかまわないのですが、絵を描くことが苦手な生徒も多いことと、制作時間が短いことから、制作の足掛かりになるきっかけを提示して、遊び感覚で楽しみながら妖怪を生み出してもらえたらと考えています。
ですので、最初に、絵が描ける人は白紙に自由に描いて背景シートに貼っても良いと伝えます。
今まで何度もワークショップをやっていますが、そうやって制作する生徒はごくごく少数でした。
ところが今回の受講生の中には、自分で絵を描いてオリジナル妖怪を生み出す生徒がたくさんいました。
コラージュする人たちも色鉛筆できちんと色をつけ、解説まできっちり書いており、短い制作時間ながら、完成度の高い作品ばかりでした。
どうしても制作することに時間を取られることが多くて、データシートに特徴などを書くまでに至らない生徒も多いですが、こちらも全生徒しっかりと書き込んでいました。
普段、小学生を相手にワークショップをやることがほとんどなので、この年齢の人たちの作る妖怪を見られるのは、とても新鮮です。
こちらが今回山梨県立大学に現れた妖怪たち。
これはほんの一部ですが、名前やストーリーも含めて、20人の生徒が作った20体の妖怪、どれも完成度が高く、とても面白かったです。
これから実習でお休みしていた生徒の作品も提出されるので、そちらと併せて、改めて山梨県立大学妖怪をご紹介できたら良いなぁと思います。
【過去の山梨県立大学でのワークショップ】