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日高盛康氏は旧帝国海軍の零戦の敏腕パイロットで、終戦時の最終階級は海軍少佐である。
彼が率いた航空隊は空母瑞鳳艦載の零戦隊で海軍史上めざましい活躍を果たしたものの、南太平洋海戦における命令違反・任務逸脱は今も賛否を呼ぶ。
敵艦を攻撃に向かう攻撃機の直掩任務を受けていながら、たまたま遭遇した敵艦載機の編隊を発見しこれを追尾撃破した判断が、後に批判を呼ぶのです。
結果的には敵艦載機の攻撃から母艦は守れたものの、直掩機が少なくなった攻撃隊は38機もの敵機に襲われ大きな被害を被ったからである…
この日高盛康少佐の判断の是非は戦中戦後も続いたのだが、彼は結局この判断については一言の釈明もせず亡くなるまで沈黙を貫いたのである。
先の太平洋戦争において尊い命を捧げられた、幾千幾万の英霊に対し深く頭を垂れたい想いです!