先日Missingという石原さとみ主演の映画を観たんですが。
内容は行方不明になった娘を探し続ける両親に対し浴びせられる
ネットでの誹謗中傷や悪戯などをクローズアップした人間ドラマで。
これ恐らく以前山梨のキャンプ場で発生した
女児行方不明事件をモチーフにしたと思うんですが。
監督は吉田恵輔さん。
ヒメアノールや空白など
社会事件や時代を背景にしたオリジナルの脚本で。
人間心理をえぐるように丁寧に描写していく演出は
昨今の漫画や小説を左から右に横流しにしたような浮薄な作品が主流の
日本映画界の中では極めて異彩を放っているのですが。
こういう商業的にはとても成功し得ないような内向きな手法ながら
ちゃんと芸術と営利を両立させるところまで持って行ったのが凄いですよね。
世間的(商業的)には是枝さんとか山崎貴さんとか
アニメの新海さんとか細田さんのように大味な映画ばかり注目されてますが。
作品の中身と質に関しては吉田さんが完全に今日本一の監督さんだと思います。
と言ってもそのうちもっと世間からちやほやされるようになったら
彼の作品も同じように商業的なケバケバしいものに変わっていくのかもしれませんけどね。
できるだけ今くらいの感じで地味に続いていってほしいですね。
うちの店もそんな風でありたい